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大津橋と桜通大津のほぼ中間、大津通り交差点のすぐ西に同社の本社ビルがあります。6階建て。白いタイルの外観が清潔感を与えます。
エレベーターで5階の受付へ。受付・エントランスの一角に、同社が昭和30年代に顧客に配布したというホーロー看板が飾られています。"昭和30年代に
タイムスリップ..."そんな気分のところへ、棚橋泰仁社長が現れました。こちらの気持ちを察したのか、開口一番「ああ、この看板ですか」。つづけて「映画
『ALWAYS 三丁目の夕日』(平成17年/山崎貴監督)に小道具として出てきたものと同じものです。どのシーンに、ですか?それは観てのお楽しみです
よ(笑い)」。あらためて当時のロゴ(キング名刺)とマーク(王様のイラスト)、そしてキャッチコピー(品質優良/名刺印刷)が入っているホーロー看板に
見入りました。映画を観るのは後の楽しみとして、棚橋社長に同社の歴史、そして現在の業態をうかがいました。
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「創業は昭和7年(1932年)です。名刺の台紙製造からスタートし、現在は封筒、カード、カレンダーなど多種多様な紙製品、そして名刺・はがき作成システムはじめ周辺機器、OA機器などを扱っています」(棚橋社長)
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昭和7年創業ということは、約75年の歴史を刻んだことになります。この間、大平洋戦争があり、戦後の混乱期がありました。そして日本経済は高度成長、
バブル期を経て現在に至ります。ここで見逃せないのは、75年の間に生活様式や人々の価値観が大きく変化したことです。当然のことながら、名刺をはじめと
する紙製品へのニーズも変化しました。企業30年寿命説がありますが、同社がそれをはるかに凌駕する歴史を刻むことができたのは、需要の変化に適確、迅速
に対応した結果ではないでしょうか。そして創業当時からの「顧客を第一とする精神」。時代や価値観が変わっても、全社員がその精神を受け継ぐという決意を
前出のホーロー看板が象徴しています。
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"新時代のコミュニケーションツールにキングアイテムがお応えします"
これは同社が打ち出しているCMのキャッチコピーです。既存の媒体(新聞、テレビ、ラジオ、雑誌など)に加え、最近では電子媒体(インターネット、電子
メールなど)が台頭しています。コミュニケーションツールが多様化する中で、紙製品の今後を棚橋社長はどのように展望しているのでしょうか。
「パソコンが家庭に普及し、携帯電話は若者やビジネスマンの必需品になっています。このように新しいコミュニケーションツールが次々とできたとしても、
紙製品のもつ価値、役割は変わらないと思います。ただ、紙製品自体も時代にマッチしたものに変わらなければならないでしょう」(棚橋社長)
紙製品には電子媒体にはない機能があり、そして"暖かさ""優しさ"があります。"暖かさ""優しさ"があるから、これまで紙製品はコミュニケーションツールとして広く支持され、また今後も支持されていくのでしょう。
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