タウンぶらぶら歩き

 2013年7月号のメルマガでご紹介した清水邦子さん(G20)が代表を務める「ギャラリー・タンザニア フィリア」が、2018年3月、新装オープンしました。これまで通り、地下鉄の東山・名城線本山駅から東山動植物園に向かって徒歩5分。以前の2倍以上の広さの全面ガラス張りギャラリーは、東山通りを往来する人や車窓からの眼をひき、タンザニアを代表する絵画「ティンガ・ティンガ」の明るい色彩が街並みを華やかにしています。

tanzania1.JPG
                                      「ギャラリー・タンザニアフィリア」撮影:榊原孝司氏
               名古屋市千種区東山通3-23 チャミー東山1F
tanzania2.jpg

 上智大学英語学科卒業後、スワヒリ語を学ぶためケニアに留学し、JICA等で国際協力の経験を積んだ清水さんは、2005年の「愛知万博」で、東アフリカの国をサポートしたことをきっかけに、タンザニアと日本の交流のための活動をスタートさせました。その年のクリスマス、タンザニア発の文化や伝統工芸品を紹介するために創立された「ギャラリー・タンザニアフィリア」を拠点に、個人で、時にはタンザニア大使館と連携しながら、イベントの企画開催・タンザニアの作家作品の展示販売、タンザニアフィリアのオリジナルブランド商品の開発など、タンザニアと日本を行き来しながら、その架け橋となるべく着実に歩を進めています。新生オープンにかける意気込みを「駐日タンザニア大使館・中部地区文化交流名誉代表」でもある清水さんに伺いました。

                                           
tanzania3.jpg
       
                 清水邦子さん(G20) 撮影:榊原孝司氏


tanzania3164.JPG
 
tanzania3167.JPG
                              「ティンガ・テインガ」の他、これをモチーフにした陶磁器やオリジナルグッズも!

tanzania3162.JPG
                            民俗布「カンガ」で作られたトート・バッグにドレスや日傘も豊富

tanzania7.JPG
    リニュアルを記念して開発されたのは3種のジグソーパズル(画像)とバンダナ(大判のハンカチ)

 
 
tanzania7419.JPG

画像撮影:榊原孝司氏

今後は、チャイやタイ・コーヒーなどお茶をいただくスペースも作られて、ここが知的好奇心を満たす交流の場・サロンとなる予感がふんだんにします。

「これまで以上に、ティンガ・ティンガやオリジナルのトートも、現地でさらに流通するようにしてゆきたいですが、 ギャラリーとしての特性をより強め、ここでの活動の幅をより広めて、世界中の素敵な品物や、人々をご紹介してゆきたい

 その言葉通り、広くなったスペースには、新たにカンボジア産の絹のマフラーやタイの銀を使ったアクセサリーなども飾られています。

 昨年、ギャラリーを改装中に訪れた、山岳民族の子供に英語などを教える学校を創る活動をしている母校大学の同窓生とのタイ・ミャンマーの旅での出逢いも大きな刺激になったようです。
 

tanzania3.jpg
     タイ・チェンマイから車で5時間。小さなエンジンボートで川を遡上して1時間半。ミャンマ―の山奥、2000人ほどの村で織物を編んで生計をたてる女性(画像:62歳のノブレさん)と写る清水さんは、観光のよそ者には見えません。風景や暮らしに自然に融けこんでいます。いつ誰に接しても平等で、醸し出す空気感は常に自然体。ギャラリー創立時にも、「一時的な寄付や支援ではなく、産業として現地の人々の営みとなるよう支えたい」と語っていた清水さんの活動の根底には、公平な交易による第一級の製品を流通させて、人々の暮らしの安定を図りたいとの願いがあります。
 
 今年5月、清水さんが男子部で講演を行って以来の応援者でいてくださるダシオン校長先生と男子部の澤田副校長先生の言葉にもそれが現れています。澤田先生をして「清水さんはマザー・テレサのよう。自分のことより他人のために働く純粋な人ですね」。講演の折、清水さんが寄贈したチータの「ティンガ・ティンガ」が、男子部の家庭科室工房に飾られているそうです。

tanzania 8jpg.jpg
                                新生ギャラリー訪問のダシオン校長先生と男子部の澤田秋善副校長先生

 お話を伺った3日後の4月19日 清水さんは、タンザニアのキリマンジャロの麓に居ました! 

 名古屋から羽田(または成田)を経由し、Qatar航空でドーハ直行。向かい風で11時間半。(帰りは9時間少々)。その後、5時間で、キリマンジャロ空港に到着。トランジットを考えなければ16時間。想う程に遠くない!? 

201804tanzania_8023-8861.jpg
          飛行機から見た雨季で厚い雲に覆われたタンザニアの大地(4/19)とキリン

 今回の訪問目的は、キリマンジャロの麓・アル―シャに完成した「キリマンジャロ環境文化体験センター」(KECEC・ケーセック)に滞在して、専門知識を持った日本からの友人に、現地調査などのサポートを依頼しつつ、現地アルーシャ市内や近郊の素敵な場所を視察すること。

 ケーセックは、清水さんが共同経営する宿泊施設もあるホテルのような文化体験施設。2007年、広大なこの土地に何かできないかと考えていた現地女性・エディスに、元駐日大使のムタンゴ氏が、「日本との交流の場所として、この地を生かせないか」と構想をもちかけます。エディスは大使の姪っ子であり、大の親日家である大使は、日本滞在中に多くの人たちと親交を結ばれ、タンザニア帰国後に、日本との更なる交流が発展するようにと、姪っ子を動かしたのです。駐日大使時代のムタンゴ氏こそ、清水さんが愛知万博に貢献することを要請した「運命の人」でした。こうして、3人の出資者は出逢い、夢のケーセック建設がスタートしました。


tanzania9.jpg
 エディスは、実質的にケーセックを運営しています。エディスのご主人は、元学校教師で、現在はご自身でマサイの人々の支援活動で農場運営などをここから少し離れた場所で行なっています。息子のプレイズは、建築学科を出て、現在はインターンシップ中。娘のビビアナ(下の画像)は薬剤師ですが、母親譲りの料理上手。一昨年は、若い二人が来日し日本や文化に親しんでくれました。

tanzania10jpg.jpg
 
tanzania12.jpg
               エディスの手料理も是非 ケーセックでご賞味ください!

  「ケーセックの中には、ゆったりと憩える Kilimanjaro Eco Lodge があり、昼間はアルーシャの町や近郊を巡ったり、スワヒリ語の学校や国立公園で過ごしたり。ここを拠点にして、ご希望に応じて、市内巡りや、水牛のいるロッジでのティータイムも楽しんだりのアレンジもできます。
 雨季の後の6月位から10月位までがハイ・シーズン。11月から2月のタンザニアも、なかなかおススメ。
是非、タンザニアの魅力を味わっていただきたいと思います。私も、タンザニアのこれからに力を注ぎながら、タンザニアフィリアを大きく育ててゆきたいと思います」(談:邦子)

                     旅&Tanzaniaの画像提供:清水邦子さん
                              取材:塩野崎 G20)


【KECEC PV】

【これからの「タンザニアフィリア」のイベント情報】
 5月24日(木曜日)日本タンザニア友好親善パーティ〜
 ムタンゴ元駐日大使とティンガティンガ作家を囲む会(要予約)

 会場: ウルフギャングバック(愛知県芸文センター 最上階)
 時間: 18:30~20:30
 会費: 1万円 (タンザニアフィリア・オリジナルポーチ付き)

 この日は夜のパーティに先立ち 以下の催しもあります。

 *タンザニアトークとジャズミニライブ(無料)
  場所:名古屋栄三井SMBCフレンドパーク
      13:30-15:00 タンザニアのお話とQA 

      ムタンゴ元駐日大使&清水邦子(タンザニアフィリア代表)

      16:00-17:00 ジャズミニライブ  

      いずれも要予約:SMBCパーク栄 0120-005-481(平日9:00-17:00


     詳細:常盤会Webブログ

    http://www.nanzan-tokiwakai.com/web/tokiwakaiBlog/2018/04/2018.html

【メルマガ82号掲載】タウンぶらぶら「ギャラリー・タンザニアフィリア」



ページトップへ
バックナンバー



ページトップへ