タウンぶらぶら歩き

  日本食肉業界の雄、杉本食肉産業株式会社「肉のスギモト」の直営店で、昨年9月にオープンした焼肉「スギモトHOUSeN」(名古屋市中区栄2の4の6)をお訪ねし、スギモトグループの総帥・杉本達哉さん(S30)にお話しを伺いました。

 

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                        杉本食肉産業株式会社 代表取締役社長 杉本 達哉さん(S30) 


老舗のブランドを守りながら新しい事業拡大で進化

 ご存知「肉のスギモト」は明治33年の創業、今年で117年の歴史を持つ老舗。食肉一筋で事業を拡大。現在では、牛肉・豚肉・鶏肉を扱う総合食肉販売業として、生産から加工・卸・小売・外食まで、あらゆる分野において、グループ内で流通の一貫体制を築き、現在、直営小売店34店舗、直営レストラン7店舗を展開。日本全国は勿論、中国など海外へも事業を拡げておられます。

 杉本社長は、南山中・高・大と生粋の南山育ち。南山大学経済学部を卒業後、直ぐ杉本食肉産業株式会社に入られ帝王学を学ぶ傍ら、「盛和塾」等の経営塾で経営の王道を学ばれました。7年前の2010年、代目社長に就任。以来、社業の事業拡大に力を注ぎ、次々と新たな挑戦に取り組んでおられます。目覚ましい進化を続ける杉本社長に、その企業理念と秘訣をお聞きしました。

「明治の当時としては珍しいお肉の小売り店として始まったスギモト精肉店です。117年にわたって、食肉で感動を提供すべく、現在も、お肉の美味しさを追求するスギモトのポリシーを貫いています。その一方で、今の時代に必要なのは、老舗として守るところと、新しいところに打って出るところの両面です。守るのは、お肉のスギモトのブランド。つまり、和牛の質を守る、そして高めること。その反面、高齢化社会、少子化の時代を生き抜くためには、新しい感覚を持って、老若男女の様々な嗜好に合うものを追求することが求められます。肉の需要は先細り下降線を辿っています。実際、肉の専門店は、15年前から見ると、3分の1に減っています。この厳しい現実を見すえ、危機意識をもって、需要を見極めることが必定です。和牛のみに特化せず、お客さまの嗜好にマッチした場面ごとのお肉の提供の仕方を追求しなければなりません」


 「先読み!」「チャレンジ!」

 現在は、輸入肉にも力を注いでおられます。ホテル、レストランなどへの輸入肉の納入比率が高まっているばかりか、機内食や給食にまで、需要の幅が広がっているためです。顧客層をしっかりと見極めて、お肉の種類も豊富に、販売、レストラン経営を展開しておられます。こだわりの厳選和牛を提供する高級店から、若い世代にも喜ばれる、リーズナブルに美味しいお店まで。「若い人には若い店。新しい分野を切り拓き、タイプ別の店舗経営に腐心しています。お肉のスギモト本店では、和牛しか売らないのがポリシーですが、赤身や熟成肉など 今の嗜好に合わせたり、新しいお肉の食べ方を提供することも仕事です」。杉本社長が大切にされる「先読み!」「チャレンジ!」の神髄がここにも感じられます。


中国 バンコク 香港にも進出。「大切なのはビジネスパートナーとの信頼関係」

 「海外進出は中国を手始めに、来年はバンコク、香港進出を計画しています。よく中国が相手だと、ビジネスが難しいのでは?と聞かれます。でも、そんなことはありませんよ。失敗した会社の例ばかりが話題になるからでしょうか(笑)。しっかりとしたポリシーの下で信頼関係をきちんと構築すれば、問題はありません。信頼関係を築くことが、ビジネスの基本です」

 目下、和牛を提供している、上海アピタ、現地大丸デパートなどでは、中国産和牛の需要が相当に高まっているそうですから、まだまだ、進出の勢いは止まりそうにありません。

 

男子部時代は・・

 「黒川先生のESSに所属。中1の担任は現国の岡田先生。厳しい先生でした。席順は成績順ということもあったので学年で10番くらいでしたか。でも高校にはいり、試験直前に盲腸になって、席次を落としたのをきっかけに、まあいいかと(笑)」。でも、かなりの勉強好きとお見受けしました。今なお、「経営者たちの話を聴くために数々の経営塾に参加している」そうです。 


焼肉「スギモトHOUSeN」

 お訪ねした焼肉「スギモトHOUSeN」のご紹介をしましょう。お肉のスギモト本店からすぐ、広小路通りに面しています。HOUSeN・・何かドイツ語みたいな?と思いお聞きしたら、読みは「ホウセン」。漢字は「豊千」。これには「千年豊かに」という意味が込められているそうです。直営レストランで最も新しいお店になりますが、いわゆる高級和牛を使った焼肉店。「お肉を知り尽くしたスギモトが『松阪牛』をはじめとする和牛の美味しさを、より多くの人に伝えたい」というコンセプトで誕生させました。各地より厳選したお肉のメニューは勿論、焼肉にフレンチのエッセンスを加えたコース料理など、焼肉に新たな息吹を感じさせるお店を目指しておられます。

 

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                                   焼肉「スギモトHOUSeN」(名古屋市中区栄2の4の6)                                           

 取材のこの日は、杉本社長おススメの「お肉の種類が多くて食べ応えがある」【厳選焼肉コース】(6,500円税込)をいただきました。

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前菜のキムチ盛り合わせ・カリカリベーコンのサラダ・松阪牛の牛タン(左)

松阪牛のカルビ&赤身&チカラコブの3種盛り合わせ(右)チカラコブはスギモト自慢の前脚の部位。


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         和牛のMixホルモンと、ア・ラ・カルトでオーダーした小腸


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こだわりのタレは「黄金の出汁」。お店独自の和風タレと名古屋コーチンの黄身おろし。他にも、塩・檸檬・韓国風の甘ダレなどお好みで。


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名古屋コーチンと豚肉の盛り合わせの後は、わかめスープとビビンパ。盛り沢山で、なおかつ、お味は全てグー。厳選されたお肉は勿論の事、ホルモンなどの内臓も全く臭みもなく爽やかなお味でした。


6500円「厳選焼肉」コースの他に【厳選焼肉極み】8800円(税込)コースもあります。いずれも+2000円で90分の飲み放題。写真はいずれも一人分。【霜降り極みの3種】【霜降り極み4種】コースも! すべて個室で女性だけでも行きやすい高級感ある雰囲気です!


「勢いのあるうちに次の展開をしかける。失敗を恐れない!」

「失敗を恐れず、突き進んで行く」というのが、杉本社長のモットー。「勢いのあるうち、余裕のあるうちに、次の展開を模索することですね」。常盤会では、終始、穏やかな笑みを静かに称えておられる印象の杉本さんですが、経営者としてのお顔は、確かな経営理念と熱い想いで、グイグイと実践し手腕を発揮する有言実行の人。丁寧な言葉の中にも勢いが感じられます。

 今後は、笹島グローバルゲート(Chez シバタとのコラボレーション『ゆずカフェ』、ハワイアンBBQの『ヤミ―』2号店)、来年3月には、金シャチ横丁に牛鍋店、名古屋駅内には、焼き肉レストランなどの計画が次々と。文字通り、飛ぶ鳥を落とす勢いです。

 分刻みのスケジュール、ほんとうにお忙しいなか、この南山タウン「ぶらぶら」取材のために、お時間を捻出くださった母校愛にも深く感謝いたします。益々の進化が楽しみです。

                        取材:堀江陽平・塩野崎


お肉の専門店 スギモト公式HP
   

焼肉「スギモトHOUSeN

http://www.oniku-sugimoto.com/shop/housen




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