Tokiwakai BLOG

Date : 2019.01.26

「ココロが動けばヒトが動きマチが動く」・・この精神で地域を活性化するプロデューサー・映画監督・大学講師の石丸みどり(G25)さんをご紹介します。

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                             石丸みどりさん(G25)

映画を作り始めて10年目。9作目となる「バリアフリーかあちゃん!!」が、この2月24日に愛知県知多郡の東浦町文化センターで上映されます。
 
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東浦町のみんなで作る映画「バリアフリーかあちゃん!!」は、「他者受容・多様性」がテーマの作品。東浦町が家康公の母君・お代の方の生誕地であることから、「母の無償の愛」が、多様性を受容するココロを育み、さまざまなバリアを克服していく過程を描いている。
 
 「社会には、若い人ばっかりじゃないし、障がいを持つ人もいる。病気を抱えている人もいらっしゃる。今はLGBTの問題も。さまざまな人がいるマチの中で、いろんなヒトが抱えているバリアを乗り越えていけるような話にしたい」と、映画に込めた思いを話す石丸さん自身も、離婚・シングルマザー・ご次男の障がい等、人生の荒波を乗り越えてきた経験を持つ。
 
 「離婚して、まだまだ、病児保育の社会制度やシングルマザーという言葉も無い時代。正社員の道は無く、非常勤やフリーという不安定な経済基盤の中で子育てをしてきました。クラスでは息子が心無い言葉に傷ついたり、無理解や偏見に、私自身も屈辱的な思いをしたりということもありましたが、今でも、こうしたバリアに悩む人は少なくない。大切なことは、『気づくこと』。こんな方もいるんだなとか。私自身も、息子が障がいを持たなければ全く知らなかったんですよね、発達障がいのこと。また、自分の心の中にバリアを作っていることもあります。この映画を観た方には、誰もが持っているバリアを打ち破って乗り越えてもらいたい」

 「映画には、高齢のおじいちゃんやおばあちゃん、シングルマザー、小学校の時に交通事故で高次機能障がいを持ってしまって今は画家として活躍している人、外国人も出てきます。東浦にはブラジルの方も多いんです。実際、いろんな人に出てもらっています。でも、実は、『おかあちゃん』自身もバリアを抱えているんです。まあ、それは映画を観ていただいてのお楽しみですね(笑)! 」
 
映画制作の始まりは岐阜県恵那市の「女城主の里」にココロ動いたこと!

 「それまではグラフィックの世界で、映像は、やったことがありませんでした。たまたま、岐阜県恵那市の岩村町を訪れた時、そこが『女城主の里』であることを知って興味を持ったのが始まりです。最初はグラフィックが専門ですから、Webや、パンフレット・絵本などの紙媒体で、『町興し』をと思ったのですが、いろいろ史実を調べていくと、この女城主の生き方が、とてもドラマティックで素晴らしかった。織田信長の叔母でありながら、敵方の武田の武将と結婚する。最期は、信長の怒りをかって、処刑されてしまう。このストーリ―性に惹かれて映画を作ってみたいと思いました。映画で地域のブランディングができるのではないか。歴史や文化や産業など、ココロが動くものに材を求めて、地域のストーリーを作って地元参加のプロジェクトを企画しながら映画作りをしています」


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  岐阜県恵那市岩村町の「まちおこし」映画 「みつけもの」 著作:石丸みどり&城下町ホットいわむら

第1作目の映画「みつけもの」はゼミの学生との合宿で撮影が始まった!

 愛知淑徳大学のメディア・プロデュ―ス学部(現在の創造表現学部)でコンピューター・グラフィック・デザインを教えていますが、ゼミの学生たちは、映像を作る授業も受けていますので、撮影は学生が担当し、私は脚本と監督を手がけて、岩村町で合宿して撮りました。2010年夏のことです。岩村町の人々との繋がりもできました。エキストラのみならず、役者・スタッフとして、町のみなさんが参加・協力してくださいました」

 制作過程をホームページにアップしていたら、名古屋出身の堤幸彦映画監督から、彼が特任教授を務めておられる愛工大で話をしてほしいとオファーを頂き、学生と一緒に出かけて、こんな風に撮影をしましたとお話しました。これから編集と言う段階だったので、堤監督からは、映画編集のアドバイスも頂きました。

 「今作の『バリアフリーかあちゃん!!』も、地域の皆さんを巻き込んで映画作りをする私の姿勢と、映画で終わらせず、地域をプロデュースしていくスタイルに共感してくださった東浦の皆さまから、シナリオ作りと監督のオファーをいただいて実現しました。今後、いろんなところでの第2、第3の上映会を願っています。母校南山でも是非!」と、石丸さんのココロはどこまでも動いている。

                                                                            文:塩野崎 
                        写真:酒井秀夫さん(S35) 
                     ご紹介者の酒井秀夫さん(写真下左)
                                     
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*次回メルマガ138号では 石丸みどりさんの地域ブランディング活動についてご紹介いたします。              

 東浦町のみんなでつくる映画「バリアフリーかあちゃん!!」 第1回上映会
 2019年2月24日(日)18時開場/18時半開演
 東浦町文化センター 愛知県知多郡東浦町石浜岐路10
 入場無料
 ひがしうら映画プロジェクト主催
 東浦町教育委員会・東浦町社会福祉協議会・東浦町商工会・愛知淑徳大学・日本福祉大学 後援

石丸 みどりさんG25

ブランディングデザイナー&映画監督/一般社団法人ものがたりラボ代表理事

愛知県立芸術大学美術学部前期博士課程修了(美術修士)

愛知淑徳大学非常勤講師・愛知工業大学非常勤講師

愛知県立芸術大学非常勤講師・愛知教育大学非常勤講師

日本デザイン学会会員・日本色彩学会会員

http://com-design.info




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