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2023年4月16日

vol.179 林 裕久(I09)「歯は、なぜなくなるの?」

 こんにちは、南山国際部1992年度卒(I09)の林 裕久と申します。
 2023年3月をもって南山国際高等学校・中学校(南国)が閉校しました。「学校が閉校したらどんな気持ちなのかな」と思っていましたが、1か月が過ぎた今は寂しさを乗り越え、不思議と少しワクワクしています。なぜでしょう。南山常盤会が、このように集える場所を準備してくれていたからでしょうか。皆さま、どうぞ、よろしくお願いいたします。
 
 突然ですが、ヒトの歯の本数ってご存知ですか?50歳になると日本人は何本、歯を失っているかご存知ですか?
 
 歯医者さんは、最も行きたくない場所と言われています。今回、歯医者さんがもっと身近な存在になってほしいという思いから、歯を失う原因について少しお話をしたいと思います。
 
 永久歯の総数は、親知らずを含めないと28本です。50歳を超えると、平均2本、歯を失っているという調査結果がでています。年齢が上がるにつれ、2本、4本、6本とドミノ倒しのように歯を失っていきます。80歳代ではほぼ半分の歯を失っているのが現状です。人生100年時代と言われていますが、これでは、食事を美味しく食べることはできません。残りの人生が生き地獄になってしまいます。
 
 ヒトは、なぜ歯を失ってしまうのか、失わない方法はないのかという疑問を長いこと持ち続けてきました。色々な調査報告がありますが、歯を失う原因は、むし歯、歯周病、そして破折と言われています。
 
 歯を失わないための対策は、セルフケアとプロフェッショナルケアです。セルフケアとプロフェッショナルケアは、多くの方がご存じだと思いますが、正しく行われていないことがこの結果につながっていると思われます。
 
 正しく行うために、大切なことは2つあります。1つ目は、正しい知識があること。2つ目は、正しい道具を使用することです。
 
 歯磨きを例に挙げると、正しい知識をもって、そして自分にあった道具を使用して歯磨きをすることが大切です。これはインターネットで検索しても答えは出てきません。一番いいのは、プロに聞くことです。
 
 相談できる良いかかりつけの歯医者さんがいる方は、心配ないと思いますが、いない方は、良い相談相手を見つけないといけません。歯医者さんはコンビニの数より多いと言われています。そして人によって自分に合う歯医者さんは違いますので、みつけるのはそう簡単なことではありません。
 
 南山の卒業生は、幅広い分野で活躍し、それぞれの分野で独自の専門知識や経験を積んでいます。南山を卒業された歯科医師も多数いらっしゃいます。このような多彩なバックグラウンドを持つ卒業生たちが日頃から南山常盤会を介して交流を深めていれば、あらゆる難問が発生しても、解決につながるのではないでしょうか。コロナウイルス感染症が蔓延する以前のように、また、南山常盤会で皆さまと交流ができるのを楽しみにしております。
 
 歯の喪失歯数の結果は、厚生労働省・平成28年「歯科疾患実態調査」結果の概要で確認することができます。
 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/62-28-02.pdf
 
*コラムへのご意見・感想など、こちらまでお寄せください。
 https://www.nanzan-tokiwakai.com/web/contact/
 
 
【プロフィール】
 林(磯村)裕久(I09/南山国際部1992年度卒)
 ・1993年3月 南山高等学校国際部 卒業
 ・1999年3月 愛知学院大学歯学部 卒業
 ・1999年4月 歯科医師免許取得
 ・県内歯科医院に勤務(4医院)
 ・2008年1月 愛知県名古屋市中村区にて林歯科 開業
 ・現在に至る。

 林歯科
 愛知県名古屋市中村区藤江町3-49-2
 052-471-1180
 
 林歯科
 https://www.nanzan-tokiwakai.com/web/?p=4713

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