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2017年1月30日

vol. 117 安藤 洋介(S37)「2017年の元旦を陽光輝くアンダルシアで迎えて」

 みなさま あけましておめでとうございます。2016年12月の「タウンぶらぶら」でご紹介いただきました「エスプリ・ド・パリ」の安藤洋介です。あの日本での休暇の後、パリに戻ると慌ただしく海外アテンドの職務に戻りました。
 
 2017年の始まりは、子供時代から大好きだった飛行機に乗っての出張と、幸先の良いスタートとなりました。行き先は、真冬でも温暖な南スペイン、アンダルシア地方です。真冬でもキラキラと降り注ぐアンダルシアの陽光を浴びて元旦を迎えました。
 
 アンダルシア地方と聞くと、フラメンコ、闘牛、白い村、シェリー酒のイメージといったところでしょうか。
 
 パリからアンダルシアのリゾート地〔コスタ・デル・ソル〕の玄関口マラガまでは約2時間20分のフライト。ピレネー山脈を越え、南スペインが近づくと大地がどんどん土っぽい色に変わっていきます。
 
 出発時のパリの気温は2℃、マラガ到着時は18℃でした。少し曇っていましたが、真冬でもこの気温、さすが南スペインの陽気です。
 
 この日は、マラガから車で約30分かけて、白い村で有名なミハスへ。遠方に地中海が見渡せる山の中腹にあります。表通りは土産物屋やギャラリーなどが連なっていますが、一歩裏道に入ると、細い道に真っ白な家が並んでいます。
 
 宿泊場所がある町は、コスタ・デル・ソルでも有数の高級リゾート地、〔マルベーリャ〕です。ここは、南仏のモナコのように、港に大型クルーザーや高級ブティックが集まっていて、ゴルフ場も多い所ですが、一歩観光地を外れると、地元の人が住む素朴な町が多い所です。
 
 南スペインの食事は、海の幸が中心で、イワシやタコの塩焼き、イカや魚のフライ等が多く、塩、オリーブオイルのみを使ったシンプルであっさりした味付けなので日本人の舌にも良く合うかと思います。
 
 地中海とアフリカ大陸をつなぐ海峡に突き出た岬が〔ジブラルタル〕です。ここはイギリス領で、陸路で国境を越えるとパスポート・コントロールもあります。
ジブラルタルにも空港があって、ロンドンから1日3~4便の直行便が飛んでいます。市街地に行くには、世界でも珍しく、滑走路を車で横切ります。飛行機が離発着する時は、鉄道の踏み切りのように遮断機が降ります。ここで使われている言葉は英語。
通貨はジブラルタル・ポンド。食事もイギリスのようにパブがあり、フィッシュ・アンド・チップスの看板を至る所で見かけます。ここの南端にある岬からはアフリカ大陸が一望できます。高速フェリーでわずか1時間30分でモロッコに行くことができるのです。
 
 アンダルシア地方は、生ハム工房が多い所です。特に最高級黒豚生ハム・ベジョータは1キログラムで200ユーロ近くする代物です。
 
 スキー場リゾート地として有名なシエラ・ネバダ山脈の麓に、イスラムの香りが今でも漂う〔グラナダ〕の町があります。ここには中世以前にイスラムが支配したアルハンブラ宮殿があって、内部に入ると、イスラム芸術の結晶である幻想世界に浸れます。そんな、エキゾチックな滞在をフラメンコショーで締める年越しツアーと
なりました。
 
 皆さまにとりまして、2017年が素晴らしい一年となりますようにと祈念いたします。
 
 
プロフィール
1985年3月  南山高等学校卒業
1985年4月  東京製菓学校パン科入学
1986年4月  ダロワイヨにパン職人として入社
1987年9月  渡仏。アンジェ カトリック大学付属フランス語講座 に入学
1989年10月 仏系旅行会会社Voyageurs Au Japonに勤務
2003年4月  トラベルコーディネート会社 Esprit de Paris (エスプリ・ド・パリ)を設立
 
 

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