vol. 120 加藤 都 (G15)「縁を結ぶ日本酒の極意」(新たな日本酒の魅力を求めて) – Nanzan Tokiwakai Web
  1. HOME >
  2. メルマガコラム

メルマガコラムMail Magazine Column

過去に配信した「常盤会WEBメルマガ」の記事を掲載しています。

2017年5月30日

vol. 120 加藤 都 (G15)「縁を結ぶ日本酒の極意」(新たな日本酒の魅力を求めて)

 2016年、気持ちを若く、いつまでも”粋”でありたいという願いから、その粋という字を分解して会の名前にし、米(コメ)、九(ク)、十(ト)「コメクト」という倶楽部を作りました。日本酒好きな南山卒の女性を中心とした年齢を越えた集まりです。その会の面白いこと楽しいこと。学生時代のように全員はしゃいでいます。
10回開催して、7人のメンバーが誰も欠席していません。
 今宵は、S19の田沼春二さん(瀬戸の陶芸家)作の大皿に料理研究家の料理を盛りつけ、20名ほど集まって盛り上げようという例会があります。
 
 私の日本酒振興活動の第一番目は、今から遡ること20年前。「幻の日本酒を飲む会」名古屋開催第1回に参加しました(東京は1975年から2000年まで開催)。2ヶ月に1回、全国各地、その地方を代表する酒蔵から自慢の日本酒を取り寄せ、名古屋の居酒屋の肴と伴に味わう会です。現在、私はその会の会長です。会員は約70名。毎回30から40名が、にぎやかに集います。
  
 二番目の活動は「美酒欄」です。
 愛知県の日本酒生産量は、全国5位です。その日本酒により”おもてなし力”を向上させ、併せて産業振興につなげることを目的とし、中部ニュービジネス協議会の活動の一環として、平成21年(2009年)部会長として、第1回なごや美酒欄を開催しました。10月1日「日本酒の日」の企画イベントです。
 年1回開催し、2015年10月まで7回の実績を積み上げました(第6回以降は中部ニュービジネス協議会から独立)。
 愛知県の有名蔵から出品をあおぎ、きき酒イベントに加えて、富山や輪島からの肴と伴に出品日本酒を心行くまで楽しめる会としました。
 第7回までには、愛知県の27蔵、そして100銘柄の日本酒を集め、500名が集まる日本酒を楽しむ会を開催することができました。河村市長、大村知事も参加して会を盛り上げて下さいました。
  
 三番目の活動は冒頭でお話しした「コメクト倶楽部」です。この先どんな活動ができるか大変楽しみに思っています。
  
 わたくし事の日本酒遍歴を以上述べましたが、2015年に第7回あいち美酒欄をやり遂げた段階で小休止しました。数多くの人に楽しんでもらい、年々開催規模を拡大してきましたが、やはりマンネリ感が拭えなくなってきたからです。また、特に「地方再生」が叫ばれている中で、同じような内容の会があまた造られたことも要因です。
 結果、第8回の「美酒欄」は取り止めました。
  
 2017年、1年間のお休みの後、新しい取り組みとして「プレミアム美酒欄」をこの6月21日にスタートすることに致しました。日本酒を主役に置き楽しむのではなく、主人公を料理に担ってもらい、助演者に日本酒がなってもらう企画です。日本酒に人様と料理の間に入ってもらい結び付けてもらうということです。まず手始めは、フランス料理と愛知の酒の出会いです。タイトルは『日本酒と料理の思いがけない巡り合い』です。6つの酒蔵からフランス料理に合うと思われる日本酒を出品してもらい、おしゃれにワイングラスでいただくというトライアルとなっています。
  
 つい最近までは焼酎に押されて日本酒が苦戦…酒蔵は青息吐息でした。それが今世界中で日本酒ファンが急増し日本酒ブームが訪れました。世界の食卓に日本酒が置かれるためにはそれぞれの料理に合う順応性が日本酒に求められます。
 日本酒が世界の食卓の助演者となれるかどうかが日本酒の未来を決めると言っても過言ではありません。
  
 如何に、6月21日の結果は…?
  
  
加藤 都 (G15)
南山短期大学卒業後、ラジオやテレビの番組を担当
1988年 有限会社「コンベンションネットワーク」設立 
代表取締役として現在に至る
まもなく創業30年を迎える

メルマガコラム一覧