2007/1 宮本クッキング – Nanzan Tokiwakai Web
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2007年1月24日

2007/1 宮本クッキング

♪ タラタッタッタ〜 ♪タラタッタッタ〜・・・ 毎日の食卓でお馴染みの〜このナレーションで始まるCBCテレビ系列の料理番組「キユーピー3分クッキン グ」を知らない世代はないのではないだろうか?この44年間続く料理の長寿番組(昭和37年12月3日放送開始)で、26年間講師を続けているのが、「宮 本クッキング」主宰の宮本和秀先生である。

一方、昨年10月にスタートしたばかりの中京テレビ・金曜日夕方の情報生番組「エミエミ」で、経済的で栄養価の高い料理レシピを公開しているのは、夫人の宮本啓子さん(G20)だ。


「キユーピー3分クッキング」収録の合間。
おなじみの笑顔の宮本和秀先生。

宮 本 和秀:1951年生まれ。東京農業大学農学部栄養学科卒業後、76年に渡仏。フランス料理・菓子を学ぶ。80年父の故宮本三郎氏の跡を継ぎ「宮本クッ キング」主宰。JA組織で家の光協会講師。94年からJAふれあい食材のクッキングアドバイザー。CBCラジオでも「キユーピーラジオクッキング」を26 年間担当している。
著書:「簡単おかず一年生」「宮本和秀 この味いちばん でらうま料理」(社団法人 家の光協会発行)


「エミエミ」放送終了直後。
スタジオから出てくる宮本啓子さん。

宮 本 啓子:宮本和秀と結婚後、「宮本クッキング」アシスタント、テレビ料理番組アシスタント、食品会社及び婦人会講習会の講師として活動。2003年から 3年半、中京テレビの人気料理番組「ピアット」では、俳優の別所哲也さんに料理を指導し、番組で紹介するレシピを考案。現在、同局「エミエミ」の「値段の わかるおいしいレシピ」に出演。
料理監修:「別所哲也の毎日かんたん88レシピ」「別所哲也のかんたんおいしい100レシピ」(ぴあ株式会社 中部支局発行)

宮本クッキング」は、 和秀さんの父である故宮本三郎氏が、昭和32年に創設した老舗料理学校。三郎氏は横浜生まれ。日本郵船に入社後、欧米航路の料理部に所属し外国をまわる。 戦時中、その経験が買われて海軍経理学校に入校し料理を学ぶ。その後、昭和32年「家庭料理の大切さ」を説いて料理学校を開設。時代の変遷はあっても「宮 本クッキング」の料理哲学が「家庭料理」にあることに今も変わりはなく、創設者の「愛情は塩にもまさる調味料」の心を貫いている。

以下は、ご夫婦のインタビューである。

「地道にオーソドックスな家庭料理を教えていくことが、自分の務めだと思っています。」「派手さや奇抜さは必要ないと考えています。」「家計にも関わる毎日の食事作りで、素材の組み合わせなどのアレンジをアドバイスすることで変化をつけてもらえればいいですね。」

「JAの仕事では『地産地消』」を提唱しています。その土地の特産物、旬のもの、醸造品の味噌・醤油や酒など、その土地で採れたものを気候風土にあった地元の人が食す。それが望ましいことですね。」

「『主婦の立場』をいつも念頭においています。『エミエミ』では、毎日の食事つくりの目安になるように、主婦の負担が少しでも軽くなればと考えています。」
「料理は理屈ではなく、楽しくなくてはね。」

「教室にお料理を習いにいらっしゃる生徒さんたちの声を最も大切にしています。教室のテキストつくりは、毎年少しずつ工夫して変えていきます。『宮本クッキング』には母娘二代で通い、お母様は父の宮本三郎に習ったという生徒さんも多いんです。」

「ひと昔前の生徒さんたちには、ホワイトソースなど手の込んだ料理が人気でした。そして数年前には、インスタント食材や缶詰を利用して簡単にできる献立も求められましたが、今は、家族や自分の健康と趣味のために質の高い料理を目指す生徒さんが増えました。」

「南山女子部出身の妻は、強く、賢く、怖いです。(笑)でも私の料理を知り尽くしている妻の助言は心強く有り難いですね。」

『「宮本クッキング」あってのお仕事。宮本あっての私だと感謝しています。』

料理家として、おふたりが追求するものは普遍だ。それは「家庭料理がもたらす健康と幸せ」。そして、それを公私にわたって実践しているおふたりは、共に輝いている。

☆CBCテレビ「キユーピー3分クッキング」撮影風景(2006年12月18日)


総勢約35名のスタッフ。粛々と淡々と正確に一日に7回分の放送分を撮影していくのは長寿番組の実績の技と見る。


煮込む、揚げる、焼く。放送時間の中でポイントを押さえた調理状態に差し替えるのは「宮本クッキング」のスタッフ。


本番前の入念な打合せ。料理の歴史・栄養素・調理のポイントなど必要な情報を6分30秒に網羅。寸分の無駄もない。


カメラの回っていない間に細かく味見をする和秀先生。画面に映らない味にこそ、こだわるプロ魂。


リハーサルで作ったメニューを本番のタイトルシーンに使う。


その日のメニューに合わせる小物やクロスが籠に一杯。アイロンも装備。


「宮本和秀」の料理を熟知する妻・啓子さんの存在は撮影現場でも大きい。

「キユーピー3分クッキング」放送日時 月〜金 11:20〜11:30
土曜 11:30〜11:40
(放送時間が異なる地域が有ります)
CBCテレビ「キユーピー3分クッキング」
http://hicbc.com/tv/kewpie/

CBCラジオ「キユーピーラジオクッキング」(月〜金午前10時40分頃)
http://www.hicbc.com/radio/kikeba/cooking/index.htm

☆中京テレビ「エミエミ」撮影風景(2006年12月15日放送)


「エミエミ」毎週金曜日午後3時50分〜4時48分放送


主婦としての立場を貫き、手に入り易い旬の食材を自分の眼で見て自分で買出して本番に臨む。


料理番組の監修など表に出ない仕事も多いが、今回の「エミエミ」では、女子部仕込みの美貌を見せてくれる。


この日のメニューは食物繊維とコラーゲン一杯のゴボウと手羽先のシチュー。
中京テレビ「エミエミ」
http://www.ctv.co.jp/emiemi/

中京テレビ「エミエミ値段のわかるレシピ」
http://www.ctv.co.jp/emiemi_recipe/

上の「ゴボウと手羽先のシチュー」のレシピ(中京テレビ「エミエミ」)
http://www.ctv.co.jp/emiemi_recipe/0612151630/index.html

★ 今回の取材に快く応じてくださいました両テレビ局のスタッフの皆さま、ご協力をありがとうございました。

<文:塩野崎、写真:HISAKO、イラスト:マロ>

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