2009/12 国分設計 – Nanzan Tokiwakai Web
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南山タウンに広告掲載されているお店や会社の訪問記

2009年12月1日

2009/12 国分設計

今月は、南山常盤会の副会長を長年務められたS10國分孝雄さんの(株)国分設計の事務所にお伺いしました。

昭和40年50年代に南山大学文学部哲学科で宗教学等を教えられていた國分敬治教授のご長男。昭和53年より南山大学名誉教授となられたお父様は大阪出身で龍谷大学・京都大学哲学科山内研究室を経て立命館大学助教授の後、南山大学へ迎えられました。
哲学者のご子息である國分さんが建築家を目指した理由をお聞きしました。

お父様の國分敬治氏のご専門は「ギリシャ哲学」であり、蔵書の中にあったギリシャの建築の本を見て建築に興味を持たれたとのことでした。また國分孝雄さんは、絵を描くのが好きであったそうです。
また中学高校とバスケット部で活躍、バスケットは高校3年の1月までレギュラーで活躍、そこでバスケットが強く当時建築学科のあった名工大へ進学。バスケット部には入学式の前から練習に参加するほど熱中していたとのこと。

卒業後、鹿島建設名古屋支店に9年間、東京本社設計部1年半ほど在籍。聖霊学園の瀬戸移転、設計にも関わられました。しかし大手の建築会社の設計行為に 関して、自分の求めるものとの違いを感じ独立を考え、上司からは建築の専門事務所を紹介されたりもしましたが、とりあえず東京より名古屋へ戻ってしまい名 古屋から退職願いを送付されたそうです。

「決断すればすぐに実行にうつす性格」なんだよとにこやかにお話しされました。

昭和48年3月には独立し、事務所開設。当時は昭和49年オイルショックの景気の底であり厳しい時期でした。
学生時代は勉強もしましたがかなり遊んだりもしてあまり真面目ではなかったとのことでしたが、その時代にいろいろな人々と知り合い、その人々とのつながりが事務所の運営に役に立ったそうです。
開設3年後には、ご自身はデザインに専念し、弟さんであるS13 義雄さんを会社へ迎え営業力を強化。

建築設計、監理、都市計画、地域計画を事業の内容とされ、南山・名古屋学院大学・享栄学園など学校・教育施設、教会などの宗教施設、商業施設、工場、病 院、リゾート施設、共同住宅、個人住宅など幅広い分野の建築物を設計されています。名古屋市内の地図の各ページに必ず関わった作品があるとのことです。
なかでも印象に残っている作品をお聞きしました。
*駅前、松岡ビル 当時の通産省・省エネビルの第一号の認定
ファシリティマネージメントの先駆け。
*平針教会
*美浜図書館

*中央コンサルタンツ本社ビル 壁面アート
清水建設の社内研修の対象となった。

*名古屋学院大学チャペル 中部建築賞

*神言修道会 神言会ハウス 都市景観賞(第三者の推薦による)

*愛知万博会場内 EXPO2005ロータリー館

また建築家としてのご活躍のほかに、2005年には、「名古屋市での五輪招致をすすめる市民団体の世話人、昨年は国際ロータリー第2760地区ガバナー補佐など様々な団体で活躍されています。
現在は、

愛知県体育協会の役員、
(社)日本トライアスロン連合元シドニーオリンピック対策本部長・国体対策委員長、現在(社)日本トライアスロン連合副会長、愛知県トライアスロン協会会長
など様々な分野で活動されています。

事務所に飾ってあったヨットの写真。1991年、鳥羽パールレースにて所有されていた”テラジャパン”40フィートでファーストホーム記録保持。

岩登り、スキー、ヨットなど多趣味なかたです。58歳まで15年間各地のトライアスロンに参加されています。バスケットのシニアチームでは東海地区代表と して参加された全国大会では年齢上位5番目でシューターとして活躍され、70歳になられた今でも月3回試合形式の練習も欠かされない、現役のアスリートで す。ますますのご活躍をお祈りします。

(文責 尾関)

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