2010/11 ピノヴィラッジオ – Nanzan Tokiwakai Web
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南山タウンに広告掲載されているお店や会社の訪問記

2010年11月14日

2010/11 ピノヴィラッジオ

よもぎ台、と言っても、「なんとか台」の多い名東区のこと、わからない人も多いでしょう。平和公園から、西に向かって、ハローワークや平和が丘を越えていく道の先に、「地アミ」という交差点があります。この交差点を右に曲がると、最初の小路を通り過ぎてすぐ右側に、オーナーシェフ松村英一さん(S42)のお店、「ピノヴィラッジオ」が見えます。といっても、目に入るのは石の看板。
実は、最初に車で通りかかった時は、見落としてしまいました。写真の、石の看板を、お見落としなく。
今回お邪魔した店の名前「ピノヴィラッジオ」、難しそうな名前ですが、すぐに覚えることができます。オーナーシェフは松村さん。イタリア語で、松は「ピノ」、村は「ヴィラッジオ」です!

ランチを戴き、その後に、松村シェフにお話を伺いました。 ピノヴィラッジオ看板

お店は、前庭に駐車スペースが3台と、間口はこじんまりしています。(駐車場は、他にも2台分あるということ。お店でお尋ねください)。
広くはないのですが、スペースいっぱいに工夫してお庭がしつらえてあり、その一角に、先の石の看板が立っているなど、小さな探検心がそそられる造りになっています。

入り口らしきところから入っても、通路があるだけで、扉が見えません。建物の右側にそって、結構長い通路があり、その途中(と言っても、奥のほうです)の左に扉があるのです。

扉をくぐると、左に向かって席が並んでいます。左の壁側にテーブル席が3つ、右にはカウンター席。奥(駐車場側)には、個室があり、席を追加すると6人から8人は座ることができそうな広さです。

メニューは、黒板書きの「おすすめメニュー」、ランチメニュー、グランドメニュー、ワインリストがあります。グランドメニューは、背景に花がちりばめてあるようにみえるのが、実は料理の写真だと気づき、新鮮な驚きを感じました。また、「おすすめメニュー」には、季節の食材や、たまたま入荷した食材を使ったメニューが盛り沢山、書かれています。

今回は、「本日のランチ」を選びました。前菜、スープ、パン、パスタがついて1500円と、お得な組み合わせです。パスタは、2種類から選べるようになっていましたので、今回取材に参加した2名が、それぞれ違う種類をオーダーしました。ちなみに、150円の追加でドリンク、350円の追加でデザート+ドリンクが付きます!
前菜、もち豚の豚足とハツのパテ、わかさぎのフリット。パテの付け合わせでついていた緑のトマトの酸味がさわやかです。フリットというのは、天ぷらとどう違うか、ということでひともめ。粉は小麦粉で共通、フリットは粉を玉子で溶く点が違う、ということで落着。(フリットは、フランス語で「揚げる」という意味。素材や料理人(作る人)によって全く違い、粉も違えば、そのまま使うだけの場合からいろいろなもの(香辛料など)を混ぜるとか、それこそてんぷらそっくりのタイプまで多彩、ということです。要するに揚げ物ですから。←後で調べました)

スープは、紫さつまいものポタージュ。今年は、スーパーなどでも紫さつまいもをよく目にします。このスープは、どれだけでも飲めそうな味付けでした。
パスタは、ボスカイオーラスパゲティ(きのことツナのトマトソース)と、イカとエビのジェノバ風生スパゲッティーニです。

ほどほどのゆで加減で、おいしくいただきました(ボスカイオーラ)。ジェノバ風の方は、見落としていたのですが、生スパゲッティでした!このもちもち感は、やみつきになります。

順番が後になってしまいましたが、パンはお店で焼かれているそうです。焼きたてのふわふわ感がたまりません。そのまま味わってもよかったのですが、ソースを残らず戴くために、使ってしまいました。

料理が終わって、飲み物だけはお願いしましたが、お得なデザート..と言われても。じつは、あらかじめ「少し多めです」と伺っていましたので、食事後にデザートをオーダーするかどうか決めましょう、ということにしておいたのです。しかし、デザートが入る隙間はありませんでした。

ところで、松村さんは、もともと料理人になろうという気持ちがあったわけではない、とおっしゃいます。
大学を卒業するにあたって、長続きしない性格ながら、長く続けることができることはないか、と考えたときに、神戸で一人住まいをしていた経験から、料理ができるようになっているな、と気づき、料理師学校を経て、学校時代アルバイトしていたイタリア料理店へ就職して修行を続け、一人前と言われるまで腕を磨きました。

名古屋へ戻って独立すると決めてから、1、2年は同級生のお店の開店を手伝ったりしながら、しばらくはなれていた名古屋の様子を探っていました。開店するにあたっては、住居と店舗を一緒にしたので、商売できるだけでなく、生活や育児によい地域を、と考え、現在の地で2004年に開業されたということです。交通の便が良い場所ではないので、お得意様中心のご商売をされているそうです。
お店では、イタリアの家庭料理・郷土料理を中心に、野菜や季節の食材、イタリアで新しく発見してきた食材などを紹介するようにしていきたいと言われます。それが、黒板の「おすすめメニュー」なのか、と納得でした。日本では、まだまだイタリアの郷土料理は知られていなくて、イタリアの伝統料理を出したところ、「初めて食べました」と驚かれたこともあるそうです。

食材のみでなく、オリーブオイルのような、ベーシックな油・調味料にも気を遣われているということで、パンにつけて食べるのに適したオリーブオイルを試食させていただきました。さわやかな香りのだだよう、みずみずしいオリーブオイルでした。

さて、松村さんの南山学園時代は.. 中高と、バスケット部に所属されていたそうです。きっかけは、背が低かったため、高くしようとして入部されたとか。運動部仲間といえば、ピカイチの兵頭さんは同期で、今でも交流があるそうです。

そういえば、松村さんを紹介して下さった山本さん(S42)も同級生。この学年は、交流が密のようですね。

客足は、ちょっと目論見とはずれた、と言われる、松村さん。交通の便がよくなく、通りがかりの人がいらっしゃることが少ないということです。
でも、これまでのレポートでおわかりのように、肩をはらずにお邪魔できる雰囲気のお店ですから、会合のついでや、営業の通りがかりにでも、ランチをどうぞ。

***プレゼント***

松村シェフより、うれしいプレゼント。
先着5名の方に、お会計のときに自家製パン(お持ち帰り用)がプレゼントされます。

ご希望の方は、常盤会事務局でパンの引換券を受け取ったうえで、ピノヴィラッジオでお食事をしてください。(用意の都合がありますので、オーダー時にお申し付け下さい)。

(取材/撮影:樺、吉田)

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