2010/12 公認会計士 花井孝一事務所 – Nanzan Tokiwakai Web
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2010年12月14日

2010/12 公認会計士 花井孝一事務所

東京・明治神宮外苑のいちょう並木が色づく頃、南青山にある「公認会計士
花井孝一事務所」に、花井孝一さん(S19)をお訪ねいたしました。

クリスマスのイルミネーションもきらびやかに、オシャレなファッションビルや
カフェが立ち並ぶビルの3階に、オフィスはあります。訪問させていた だいた
のは、金曜日のアフター5。チャイムを鳴らすと、お仕事を終えた花井さんが、
紳士的な笑顔で訪問者を出迎えます。緊張が少しほぐれて中に一 歩入ると、

国際的なお仕事ぶりを思わせる、机の上の書類や書籍やパソコンの空間を縫うよう
に、たくさんの名画が飾られているのに驚かされます。

シャ ガールの一枚に、目を奪われます。

Marc Chagall 「レザムルー(恋人たち)」

1956年作・1986年復刻リトグラフ

 

では、 この「花井国際税務会計事務所」では、どんな業務が行われているのでしょうか?

以下は、HPからの抜粋です。

●フランスでビジネスを行なう日本企業に対するフランスの税務、会計に関するコンサルティング
●外資系企業に対する税務会計全般

そして、つい、華やかな経歴に、目がいってしまいます。

1972年  慶応義塾大学卒業
1974年  プライスウオーターハウス東京事務所入所
監査部門を経て国際税務部門
1986年  プライスウオーターハウス コンサルティング株式会社 取締役
1989年から1992年まで
パリ事務所駐在
1993年から帰国後
東京事務所 国際税務部門にて
国際金融チームおよびフランス進出企業のコンサルティング
1995年   公認会計士 花井孝一事務所 開設

現在     中小企業総合事業団 国際化支援アドバイザー
カデラス マルタン監査法人(パリ)と業務提携
AGN(Accountants Global Network)メンバーファーム
在日フランス商工会議所会員

こうして、HPで予習をしてから臨んだ花井さんへのインタヴューです。

まずは、花井さんご自身のことをお聞かせください。
★なぜ、この道にお入りになられたのでしょう?

よく分からないで入ってしまいました。この道に入って良かったと思えること
をしたいと思っています。

★パリでのことをお聞かせ願えますか?

私がパリに赴任したのは、1989年から1992年までの3年間で、バブル景気華や
かなりし頃で、多くの日本企業が海外進出をしている時でし た。私の場合は、
フランスに進出した日本企業の現地での対応、及び、日本進出を考えているフラ
ンス企業に対するコンサルティングが主な仕事でし た。

私が勤務していたのは、世界的に大きな国際会計事務所で、当時パリ事務所に
は公認会計士や弁護士を含め、約2,000人の職員がいましたが、日 本人は私が第
一号で、ただ一人の日本人でした。

赴任した当時はフランスの会計税務について何も知識がないので、勉強の意味
で、大胆にも、在仏日本商工会議所の月刊誌に、フランスの会計事務に ついて
の解説記事を定期的に寄稿することにし、重要な問題については、セミナーも行
いました。これがその後、大いに役立ちました。その一部は私の HPに掲載して
おり、今でも日本の財務省や学者の方々から問い合わせがあり、少しは世の中に
役立っているかな、と思っています。

★花井さんといえば、常盤会の中でも、知る人ぞ知る、「ワイン通」。
ソムリエの資格もお持ちだそうですが・・

よく誤解されるのですが、ソムリエ等のワイン関係の資格は持っていません。
ただのワインの愛好家です。日本酒については、唎酒師の資格は持っています。
★ワインとの出会いは?

フランスは芸術と食事の国。パリ時代は、日本にいる頃には行ったこともない
オペラや美術館に足繁く通ったりしました。お酒といえば、フランスに 行く前
はビールを少し飲む程度で、ワインは赤と白の区別がつくのがやっとというレベ
ルだったのが、しっかりワインにはまってしまいました。まずは ホテル・リッ
ツで、チーフ・ソムリエ主宰のワイン教室に通い、週末には車でフランス各地のワ
イナリー巡りと、ワイン三昧の3年でした。

★ご自分をワインに例えると、 ”プイイ・フュメ” か ”シャンボール・ミュジニー・
レ・ザムルーズ” と仰っておられますが、それは、どんなワインな のでしょう?

自分の口で言うのは恥ずかしいので、この話はやめましょう。
繊細で、ナイーブで、なんて言えないでしょ(笑)。

★ご趣味は、ゲルマラジオ作り・オーディオ・カメラ・陶芸・・と多彩でいらっ
しゃいますが・・陶芸は、辻 厚成先生の門下生・・休日は、どんな風に過ご
されていますか?

週末は年の半分位は仕事で、残り半分は秋葉原にパーツを買いに行き、アンプ
やラジオを作ったりしています。

毎月1回は私の主宰のワイン会を行っています。メンバーは10人から15人で6年
位続いています。テーマに沿ったワインを調達し、レジュメを書 き、参考文献を
収集したりで結構時間をとられますが自分自身の勉強にもなりますので楽しんで
やっています。

★でも、苦手なものが、激辛とスポーツと伺うと、なぜか、親しみを覚えます。

現代人はアウトドアスポーツをするのがカッコ良いとされていますが、好きで
はないものを無理してすることはないと思いまして。

★絵画のコレクションが素晴らしいですが・・

ほとんど全てが衝動買いです。

A・Warhol「ピンクの子猫」1954年作・1987年復刻    篠田桃紅「豊穣」2009年作 墨と金泥

Marc Chagall

ステンドグラスのための下絵のための下絵「シメオン族」1962年作

シャガール専属の刷師による復刻版

★お仕事のことを教えていただけますか?
HPにある「フランスの会計」とは、具体的には?

専門的になりすぎてしまうので、やめましょう。でも、とても優れたものだと思います。

★常盤会の東京支部でのことを教えてください。

戸田達夫さん(M6)が支部長をされている時にいつの間にか幹事にさせられ、
そのまま現在に至っています。良い人たちばかりなので続いていま す。幹事同
士は仲が良いので特に東京支部としての用がなくても会うことが多いです。

また、多才な人が多いので、それぞれの方にお願いして随時イベントを開催し
ていますが、個人的にもとても楽しんでやっています。

★最近は歌舞伎にも熱心とか・・

数年前に東京支部で、同窓生の竹本谷太夫(S25)さんに義太夫のセミナーを
してもらってから、すっかりはまってしまいました。その影響で歌舞 伎に限ら
ず、文楽、能、狂言等に、ほとんど毎月通っています。公演の日程の関係で平日
の昼間に仕事を抜け出していくことが多いです。

同窓会の活動をしていなかったら義太夫を知ることはなかったわけで、さらに
それがなければ歌舞伎等、古典芸能の魅力を知ることがなかったので す。

★ありがとうございました。

今日は、これから、花井さん主催の「ボジョレー・ヌーヴォーの会」の始まりです。

この日のワイン会のご招待状には、花井さんらしい添え書きがありました。

「毎回、酔って、グラスを倒す人がいますので、どうぞ、かまわない服装 で・・」
さすが、パリ仕込みのダンディズム。ムッシュー・ハナイの神髄に、ご本業での
ご成功を垣間見ることができました。

シャンパーニュで乾杯して、 2010年ヌーヴォーから、花井さんセラー秘蔵のワインコレクションへと、外苑前の夜は、ワイン色に染まっていきました。

(取材:池田 阿部 しおのさき 写真提供:花井)

公認会計士 花井孝一事務所

〒107- 0062  東京都港区南青山2-27-16 篠塚ビル 3階
Tel 03-3479-2560

地下鉄銀座線 外苑前 徒歩3分

http://hanai-cpa.co.jp/

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