2010/4 納屋橋 宮鍵 – Nanzan Tokiwakai Web
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南山タウンに広告掲載されているお店や会社の訪問記

2010年4月28日

2010/4 納屋橋 宮鍵

中区・伏見の交差点から広小路通りを西へ・・・
ヒルトンホテル、朝日新聞社、名宝会館そして堀川に掛かる納屋橋を渡ると・・・
明治32年の創業以来、その伝統を守り続ける、かしわとうなぎ料理の老舗「宮鍵」のおかみ 森加津子さん(G6)をお訪ねしました。


◆「伝統」と「歴史」?
「初代は、私の祖父の兄で、祖父が引き継ぎ、祖父から父へと、父は52歳で他界しましたが、母へ、そして私が結婚し主人と共に、暖簾を守り続けています。 現在は、広小路通りも広くなりビルに立て換わっていますが、以前は、明治時代のままの木造でしたし、この通りは柳橋のほうへ下り坂になっていましたので、 二、三段下がった二階建てでしたね。
初代は、堀川沿いに、今は鳥久さんと言うお店がありますが、昔は得月楼という料理屋さんで政府のお役人さんとか文豪の方々が立ち寄られていたところです が、そこで修行して、うなぎを暖簾分けでいただき、うなぎを持って開業し、得月楼さんはうなぎ料理を封印するということになったそうです。それから、も う、110年になりますね。」
◆「宮鍵」?

「初代は、熱田出身で、熱田の宮の出ということと、鍵次郎という名でしたので、宮の出の鍵次郎から、「宮鍵」が生まれました。
笑い話になりますが、たまに、「お宅でスペアキィー作れますか」という電話がかかってきますね、錠前屋さんと間違えられて・・・。」


1階の陶器画「春の詩」 陶芸作家 加藤 釥 作

◆「かしわ」と「うなぎ」?

「当時、名古屋は養鶏業が盛んになっていた頃でしたし、うなぎは夏場にしか出ないものであり冬場になると寂しいものですし、冬に召し上がっていただける鍋料理だったら・・・と考えて、創業から「かしわ」と「うなぎ」で始めたんです。」

「鶏は以前名古屋コーチンを使っていましたが、今は、三河赤鶏を使っています。
名古屋コーチンはブランド化して高級感はありますが、名古屋の方は、鶏はそんなに高い食べ物ではなく庶民的な食べ物という意識がありますから。三河赤鶏は、コーチンよりも飼育期間が短く、若い分柔らかいお肉です。
コーチンは固いといわれる方も見えましたし、島田正吾さんや辰巳柳太郎さんがよくお見えになられた頃にも、島田先生から「固いのは、いかん」などといわれました。(笑)
いろいろな鶏肉を食べてみましたが、三河赤鶏が、最適だと感じましたね。」
ぶらぶら訪問: てきぱきと取り仕切られ、お忙しい「宮鍵」おかみ 森 加津子さんにお話を伺いました。

プロフィール
森 加津子(もり かづこ)
(G6・・南山中・高・大 卒)
※「宮鍵」 オリジナルHP 作成中
(5月中旬にUP予定)

◆数日後・・・知人と二人で ぶらぶら。

「とりのわさびあえ」:ささみと伊豆から取り寄せているわさびがうまくみ合い酒のつまみに最適。

「みそすき」:先日、おかみさんから、予約なしでもすぐ用意できますと聞いていたので、注文。
名古屋らしいといって、他の土地から食べにこられるという八丁味噌仕立ての鶏すき。
仲居さんの手さばきで煮込んでいただいて、卵につけて一口。
鶏の柔らかさと赤みそが、うまくなじんでいて
「これは、絶品、うみゃ〜」。
つづいて、おとうふ、ねぎ、味噌仕立てで、これもいける。

「親子丼」:これも「宮鍵」オリジナルメニュー
鶏肉のミンチと、卵。ベストマッチでした。
「うなぎ丼」:さすがにおいしいものを食べ、おなか一杯で、次回。
◆その翌日・・・おかみさんからのアドバイスをいただきました。

「夜のお鍋料理2人前からですが、4人でお越しいただいて、お鍋を2人前と丼ものを注文される方は多いですよ。また、みそすきのみそをご飯にかけて召し上がられる方、きしめんを入れて召し上がられる方も見えますね。
(お昼の鍋料理は1人前からでもご用意しております) 」
メニュー紹介

一品料理 : とりわさび・やきとり各種・とりマヨネーズ和え・鰻の骨せん など

うなぎ : 長焼・丼・う巻き・うざく・うなぎのたたき など

と  り : 親子丼・とり丼 など

鍋料理 : すきやき・白たき・みそすき など (コースも有)

お土産 : うなぎ・やきとり など

「宮鍵」

営業時間 : 11:30〜14:00(LO)

17:00〜21:00(LO)

定休日 : 土曜日

(文責:成川)

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