2013/10 (有)キリンヤ キャトル サンク – Nanzan Tokiwakai Web
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南山タウンに広告掲載されているお店や会社の訪問記

2013年10月9日

2013/10 (有)キリンヤ キャトル サンク

お店の場所は、地下鉄名城線「築地口」(名古屋港のひとつ手前)より徒歩一分。

地下鉄でも簡単に行けそうでしたが、今回は取材メンバーの一人が運転を引き受けてくれたので、女性4人乗り合わせ、賑やかにドライブを楽しみながらの取材ツアーとなりました。とはいえ、全員が信じられないほどの方向音痴であり地図の読めない面々。まずは順に拾ってもらいながら本山から八事日赤、そして総合リハビリセンターを通って市大薬学部前。ここから、いざ築地口に向けて出発です。

桜山から西方面にまっすぐ進み、高辻を越し、ドンドン行き、八熊通りの信号を左折する。「八熊通り、八熊通り」見過ごさないよう緊張しましたが、8つの眼で見て難なく成功(笑)。今度はひたすら南に走れば築地口に行けます。目的地は「築地口の信号を超えて10メートルくらいのところを左折すればすぐ」とのこと、「ここかしら、これって10メートル?」もたもた迷っていたら何と、目の前にオーナーの仲井克宏さん(S30)が立って待っていてくださったのです。そこを曲がると本当にすぐ左手に、素敵なウインドウディスプレイのお店が現われました。

名古屋市港区名港1丁目20番11号 「(有)キリンヤ  キャトル サンク」 代表取締役 仲井克宏さん(S30)

「(有)キリンヤ キャトル サンク」代表取締役・仲井克宏さんのご案内で、お店の中に入るや否や、「あら可愛い」 「あら面白いデザイン」と、店内の商品に目を奪われて(笑)。 「先に見せていただいていいですか?」

ご挨拶もそこそこに、本当に4人が4人とも自由にあれを見たり、これを見たり。私はバッグや袋物、アクセサリーなどに目がなく、高価なものというよりは、デザインが楽しく面白かったり可愛かったりするものが好みですが、そんな私の興味を引くものがいくつもあって、嬉しいやら欲しくなって困るやら。取材なのにやっぱり買ってしまいました(笑)

ほとんどの商品がお店には一点ずつしか置いてないというのも魅力です。
地元のお客様が多いので、お客様同士商品がかぶらないようにとの配慮とのこと。いいですねぇ。「いつ来ていただいても新しいものがあるように」、商品の回転はとても早いそうです。
ということで、ここに写真でご紹介した商品も皆さんのご来店時にあるという保証はありません。でもそれは反面、新たに素敵な商品がどんどん入ってくるということなのでご期待ください。

*ここでメンバーそれぞれの感想を・・

☆運転手役のminamiです。

生来の買い物好きですが、百戦錬磨で得た嗅覚は、自分好みのモノがあるお店かどうかを瞬時に見極めます(笑)。店内に入るなり、「ヤッタね」と密かにガッツポーズ!予め、お店のHPで、商品構成や色使いなど、下調べは済ませてきたものの、実際、品物を見てみるとイメージと違ったという経験は、誰しもあるもの。ですから、期待を裏切らないディスプレイの第一印象に、内心、小躍りしていました。でも、ここは同窓生のお店。しかも、Webメンバーの後輩も一緒です。はやる想いにブレーキをかけながら、ゆっくり丁寧に、ショーケースを見ていきました。ブロックごとに、テイストが異なっているようです。

好みのワンピースが、いくつもありました。ニットと皮。ニットとデニム・・といった、異素材使いが、とっても斬新です。でも、シルエットは、ゆるやかな裾広がりのAライン、色使いも控えめなので、清楚で柔らかな印象を残しながら、主張ある個性的なお洋服が豊富です。

私たちが、試着したり、悩んだりする間、仲井さんは、つかず離れず、遠巻きに4人を見守る立ち位置(笑)。その代わり、同じファッション業界で知り合われた、美人の奥さまが、程良い距離感で接してくださいます。この距離感って、ショッピングでは大切なことではないでしょうか。なぜって、この歳になると、自分の体型の欠点もイヤというほど分かっているし、自分のこだわりからも逸脱したくはありません。それなのに、流行りのファッションなどを安易にススめられると、購買欲が一瞬に萎えてしまうことも・・。そんな客の心理を知り尽くしたように、極めてシンプル・アドバイス(笑)。しかも、褒めてくださったのは、数回だけ(笑)?きっと美意識に厳しいのかもしれませんね。だからこそ、「お似合いですね!」と、ご夫妻に褒めてもらったコート2着、買ってしまいました(笑)      おまけに、大きな安全ピンがアクセントになったバッグも・・一見リブ編みニットに見せかけて実はバックスキン素材の楽しい”だまし絵”。 お揃いのポーチはストラップをつければショルダーにもなる3ウエイのバッグ・イン・バッグ!

☆ズッコです。
Web見習い部員として、初参加。キャトル サンクさんの取材に同行しました。私の職場はジーンズOKのため、お洒落からは縁遠くなっていました。ブティックという高級店に足を踏み入れるのは何十年ぶりとなるので、何を着ていこうかと3日前からドキドキで取材に挑みました。
当日は、私に合うものは何もないだろう…と、セレブな先輩方の陰に隠れるようにお店に入ったのですが、何と!何と!!そこには、先輩方の助手という自分の立場を忘れ、目を皿のようにして店内を物色している私がいました。
お気に入りのジーンズがすぐに目に留まり、即買い!普段着の私をとてもお洒落に見せてくれます(自画自賛かも)。小さな可愛いポーチは、近く誕生日を迎える妹のプレゼント用にしました。気がつくと、先輩方もご自身に合う品をたくさん選んでいらっしゃいました。それぞれに趣も年齢も異なるはずなのに、それぞれに合う品がいとも簡単に発掘されてしまう!不思議な、そして素敵なブティックでした。

さて改めて仲井さんにお話を伺います。

*この道に進まれたきっかけは?
ファッションに関して、もともと関心はありましたが、修業することになった店、原宿EDYに入るきっかけは、思わぬ展開からでした。知人に「売上坪単価日本一の(つまり店の大きさに比して日本一よく売れている)店がある。勉強になるから見学に行ってみたら」と勧められ、行ったら何と社長に「興味があるなら明日から入社しなさい」。そんな覚悟もつもりもまだなかったから「ちょっと待ってください。考えさせてください」。「自分の事でしょ。入りたいのか入りたくないのか」。結局5分だけ考え入社することに(笑)。

その店は渋谷にあり、NHKのアナウンサーとかいろんな方がお客としていらっしゃり、楽しく興味深く学べました。その後、新しい店を任され、何人か採用することになりましたが、応募してきた中の一人が、後に、妻になりました(笑)」

*「キャトル サンク」・・店名の由来は?
キャトルQuatreは数字の「4」。サンクCinqは「5」を意味するフランス語。最初に出店したファッションビルが、瑞穂区石川橋の交差点にある「サンク」だったので、「四つ角のサンク」と名づけました。

*商品選びのコンセプトは?
ミスからミセスまで、オンとオフの切り替えができるファッションにこだわっています。大きく胸が開いたり、脇にスリットが入ったりというシルエットは苦手ですね。

*現在のこのお店の顧客層は?
20代の娘さんと40代50代のお母さまの組み合わせだったり、30代のキャリアウーマン、60代70代の主婦だったり、母子三代でいらしてくださるお客さまもいらっしゃいます。コンセプトは「いくつになっても感覚は30代40代の若々しさを」・・それが若づくりではなく無理なくできるようお手伝いできたらいいですね。

*名古屋人のファッション感覚は?
流行にすぐには飛びつかない。十分に行きわたってからようやく取り入れる。それも全部取り換えるのではなく、自分の手持ちのモノに合うかどうかを考えてから。そんな希望に沿うように一緒に考え、満足していただければ・・それが「おもてなし」ですよね。

長身でモデル体型、ファッション雑誌から抜け出たような仲井さんですが、物静かに丁寧にお話しされる様子からは、仲井さんの心優しいお人柄が伝わってきます。

その後、石川橋店の他に、現在の築地口店もオープン。2つのお店の経営で忙しく駆け回っていらしたそうですが、お母さまのご病気を機に、港区の店舗のみに専営されるようになりました。親孝行の仲井さん、男同士の友情にも厚いようです。メルマガ83号から、「南山タウン」のバトンを「キャトル サンク」さんに繋いでくださった「鉄板焼きSHIROOBI」の高橋純さん(S35)は、「仲井さんは、当時から後輩の面倒をよくみてくれる先輩で、今でも頭があがりません」と仰っています。

そして、仲井さんの最も親しい同期生は、常盤会会報84号でもご紹介した花道家の小川珊鶴さん。その会報インタビューの中で、珊鶴さんは、「南山時代、いじめられっ子だった」ことを告白! 「でも今は、そのいじめた側の友達ともお付き合いしていますよ」と仰っていたので、「それでは、仲井さんは?」と伺ってみると・・「いえいえ、私は、かばっていた側です・・と、こちらは思ってるのですが」(笑)・・「お店をオープンした頃は、よく店のディスプレイを頼んでいました。バンにたくさん花を積んで来てくれて、石川橋と築地口の両方を花で一杯に飾ってくれてました。でも、今や彼は、立派な花道家になっちゃったからなあ(笑)」・・男の友情、いいですね。

さて、私たち4人が想い想いの戦利品を手にして大満足しているところに「この近くで伯父がやっている和食の店があります。ぜひ、お食事して行って下さい」と嬉しいお誘い。仲井さんの大きなワゴン車で、名古屋港ポートビルが見通せる和食処に連れて行っていただきました。その暖簾の名前に、一人が気づきました。そう、「キリンヤ」さん!「キャトル サンク」の屋号でもある「キリンヤ」は、ご親族共通の屋号だったのです。ちなみに、港区在住の知人に聞くと、「港区でキリンヤさんといえば、知らない人はいないと思いますよ。お寿司のキリンヤさんは老舗だし、お洋服のキリンヤさんは、一点物で有名です」

「キャトル サンクにはシーズンを通してスト―リーがある」とは仲井さんの一番のこだわりの弁。

行けば好きなモノに出会える・・そんな期待に応えてくれる「キリンヤ キャトル サンク」さんです。

(取材 足立 吉田 minami 熊崎)

「(有)キリンヤ キャトル サンク」

http://www.quatre4-5cinq.jp

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