2013年8月19日
8月の暑い日、取材メンバーは名古屋・栄の中日ビルで待ち合わせ、鉄板焼き「SHIROOBI」(シロオビ)へお邪魔しました。

お店はすぐにみつかりました。中日ビルの南側を東へ折れ、最初の信号を越えて右側2軒目のビルです。お店に入ると、ちょうど開店準備でスタッフの皆様が忙しく立ち回っておられました。
予約であることを告げ、店内に入りました。店内には、カウンターの客席に向かって、大きな鉄板が4枚L字型に並べてあります。笑顔の素敵なオーナーシェフの高橋純さん(S35)が、開店準備でお忙しいなか、対応してくださいました。

早速メニューを決めます。
メニューは、牛フィレステーキコース6,000円から、牛サーロインステーキコースは7,500円から、地鶏の鉄板焼きコース3,500円が目安です。今回は牛フィレコースを2人、地鶏のコースを2人が戴きました。
たれと付け出しが出る間に、高橋シェフが、海老に玉子ソースをのせて焼いたものを、目の前の鉄板で焼いてくれました。プリプリの海老と玉子の味が大層よく合っています。
写真の左側の小皿が海老の焼き物、中央の鉢には、そうめん瓜とささみをほぐしたものが点けられています。

次は、ネギ焼きです。高橋シェフは、取材を受けながらの調理も、にこやかに進められます。(左の写真)。

ネギに、牛肉と糸こんにゃくを混ぜ込んであるということ。モッチリ感があり、ちょうど山芋を練り込んであるかのような食感が楽しめます。(右の写真)。
次には、サラダが出ました。すっきりしたドレッシングの軽いサラダで、メインに先立っての口直しに良いと思いました。このタイミングのサラダは、フレンチのコースを意識されているのでしょうか?
いよいよメインです。牛は、黒毛和種を前提に、お肉屋さんに、お任せで牝牛の良いお肉を見繕って持ってきてもらうそうです。牡ほど霜降りがはっきり見えてなくて、むしろ全体的に真っ赤に見えますが、牡よりも味が繊細だそうです。網焼きでなく鉄板で焼くときには、余分な脂肪が少ない方が良いのかもしれません。
鶏は、本日は恵那鶏でした。焼いているときに、大変香ばしい香りが立ち上り、焼き上がってさらに盛られてきたお肉も、大変香ばしく表面においしそうな焦げ目が付いていました。下味を伺ったところ、牛も鶏も塩こしょうのみとのこと。良いお肉は、塩こしょうだけで充分、というお話はよく耳にしますが、まさに実感です。
鉄板にこぼれた肉汁で、付け合わせのたまねぎ、モヤシを焼いて頂き、また感激です。モヤシは、フライパンで炒めても水がでてしまい、ベタッとした出来になりがちですが、パリっとしたモヤシがこんもりと積まれました。


〆(締め)しめのご飯は、ガーリックライスか素麺が選べると言われます。
ガーリックライスは、目の前の鉄板でガーリックの香り豊かに炒められることには、想像に難くないので、こちらにしようかとも思いましたが、高橋シェフの口振りが、素麺をお奨めのように感じられたので、3人が素麺を選ぶことにしました。
素麺は、竹筒に入っていました。竹筒だけを上に抜くと、素麺が下のつゆの中に収まり、食べることができます。趣向と仕掛けに脱帽です。
素麺は、奈良の三輪そうめんの極細のものを使っているということですが、細くてもしっかりしていて、夏には特におすすめの〆です。

ガーリックライスも、たっぷりのガーリックをからめて目の前で炒めてくれます。鉄板焼きのお店の王道でしょうね。
そしてデザート。腹具合は、成人男性に8分目程度で、ディナーとしては「いい具合」でした。


さて、「SHIROOBI」ですが、高橋シェフは南山高校卒業後、お父上のつてを頼って、広島に鉄板焼きと和食の修業に出ました。その後、サイパンと中国のハイアット・リージェンシーで鉄板焼きのチーフを務め、香港ヒルトンではトレーナーを勤められました。そのほか、LAやオーストラリアのハイアットでの勤務経験もあるということ。この時の語学経験が現在も大変役に立っており、SHIROOBIから徒歩の距離にある東急ホテルの信頼も厚く、外国からの宿泊客のご紹介が多々あるそうです。
帰国後、現在の「SHIROOBI」の建物でお父上が営まれていた「鳥えん」で10年ほど和食を経験し、お父上が「あとは好きにしろ」と言われたのを契機に、ご自分が最も自信のあった鉄板焼きのお店を開店されたのが10年前とのこと。
店名の「シロオビ」は、「父から独立して、初心の白帯から始める!という高橋シェフの心意気の表れです。
鉄板焼きのお店で、手間の入った仕込の必要な料理が出るのは、和食の経験に裏打ちされているからなのでしょう。現在も、「鳥えん」のレシピをよく利用しているそうです。竹筒の素麺も、父上の代から受け継いでいる創作メニューの一つなのだそうです。
予約の前にあらかじめ鉄板を温めておくので、できるだけ予約してから来店して欲しいとのことです。南山生は、同級生を始めとして、アメフト仲間と、少し上級の学年の人たちが、良く利用してくれるそうです。これからも、どんどん利用したいものですね。ホテルの味がお値打ちに楽しめる店は、そうあるものではありませんから。
「ステーキを目の前で焼いてもらい、高橋シェフとの会話も楽しみながら、 いつも美味しい時間を過ごさせてもらってます。コースのサイドディッシュも絶品!」と、高橋シェフと同期の酒井秀夫さん(S35)

(取材・撮影:樺、酒井、minami、吉田)