2015/6 名北飯店 – Nanzan Tokiwakai Web
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南山タウンに広告掲載されているお店や会社の訪問記

2015年6月21日

2015/6 名北飯店

今回は、名古屋市北区安井で、長年地元のお客さんに愛されている中華料理の「名北飯店」さんにお邪魔して、代表取締役社長の近藤誠さん(S36)にお話を伺いました。

取材の日、鉄筋コンクリート3階建てのお店の前に到着すると、大きく「おかげ様で50周年」と書かれた看板が目に入ってきました。

案内されて2階に上がると、壁一面に中国風の大きな金屏風が飾られていました。格子戸や大きな壺、関帝廟の提灯などもあり、どことなくノスタルジックな雰囲気がただよっています。

大きな10人掛けくらいの円卓を囲み、近藤さんの同級生である堀田さん(S36)にも加わっていただいてお話をお聞きしました。

金屏風の前で 社長の近藤 誠さん(S36)

「名北飯店」さんは、表の看板にもあった通り、ご両親がこのお店を始められて今年50周年を迎えられるそうです。

お話を伺いながら、おすすめの料理も頂いたのですが、日本人にとってはこれぞ中華!というようなオーソドックスな料理が並びました。お味も優しく、家族や気の置けない親しい人とくつろぎながらワイワイ食べるのにピッタリです。しかもお値打ち。

うす皮ギョーザは50年間愛されてきたお店の名物

取材は夜でしたが、名北飯店さんは夜だけでなく、日替わりランチも充実しています。
というのも、このあたりは昔から工場が多く、そこで働く人々が毎日お昼を食べに来ていて、社員食堂の代わりのような役割も果たしていたとのことです。毎日のことなので、お客さんが飽きないように中国料理だけでなく、時にはカレーライスやかつどんを提供されたりもしたそうです。

そして、もうひとつ特筆すべきは一緒に供される冷たい中国茶。さっぱりして飲みやすく、それでいてちゃんと味や香りが感じられます。というのも、実は、名北飯店の他に「名古屋中国茶」という別会社で中国からお茶を輸入し、中国料理店やドリンクメーカーなどに卸売りもされているのです。そんなわけで近藤さんは中国茶にも詳しく、茶葉のブレンドにもいろいろ工夫をこらしてみえます。

また、お茶の他にも、中国のアンティーク家具や置物なども扱われているそうで、最初に目にした屏風や壺の他にも店内のあちこちにそうした物が飾られています。

お店の3階は宴会場になっており、掘りごたつ式のテーブルが7卓あって大人数の宴会にも対応できるようになっています。天井は一部ガラス張りで空が見えます。同期会をここでされたりもするそうです。


他にも、地下鉄の駅からはちょっと距離があるためか、宴会のお客さんの送迎サービスもされるなど、一見すると、よくある中国料理店・・・と見過ごしがちですが、さすがは50年続けてこられてきているだけあって、表には見えない部分でのサービスや創意工夫など、実は簡単には語り尽くせないような奥深さが感じらるお店です。

お客様に来ていただくために
ご覧の通り、ソフトで優しい感じの近藤さんですが、経営者としてあれこれ知恵を絞っていらっしゃいます。

「おいしいのがもちろん一番大事です。給食で育ってきた世代は味覚が画一化されている面があり、美味しいと感じるものはだいたい決まってきてしまうところがあります。でも、それ以外にサービス、値段のバランス、雰囲気、何を重視するかですね。」

「新メニューもいろいろ開発するために、東京や横浜に食べ歩きに行ったりもします。そうしてメニューが増えるのですが、そうすると減らさないといけない。でも、古くからのお客さんに『あれ出して』と言われると、やっぱり出してしまいます。」

「商売をやっている限りは何かして、たえず進歩していかないと、やっぱり大きなところに負けちゃうんで。
なんかかんかジタバタしてないと、沈んでいってしまうというか、なかなか生き残るのは難しい時代ですね。
飲食に関しては、まだまだこういう個人のお店を贔屓にしてくれるお客さんもみえるので、そういうお客さんを大事にしていきたいですね。」

「やはり地元のお客さんがメインですが、なかには遠くから来てくださるお客さんもいらっしゃる。そうした方が何を目当てにして来てくださったのか、知ることが大事だと思います」

とはいえ、お店が立て込んでくると、時には厨房に立つこともあるとか。

同級生の堀田さん(S36)と

男子部のこと、大学時代と中国留学、天安門事件

そんな近藤さんですが、学生時代のことについてもお聞きしました。

「男子部へは高校から入りました。きっかけは中学3年の2学期に教室の後ろの壁にペタッと貼ってあった推薦の紙を見て「あ、これでいいかな」と。試験は面接だけでした。その年、僕と一緒に高校から入ったのは6人で、お祈りとか最初はなかなか慣れない面もありましたが、こういうものだと思って。」

「英語の黒川先生が厳しくて、テストの点が悪いと『坊主にするか、ラグビー部に入るか』の二者択一を迫られて(苦笑)。結局ラグビー部に入りました。高校時代はとにかく、友達と遊んでいて、男子部特有の遊びとか・・あまり勉強した覚えはありません」

同席していただいた同級生の堀田さんは
「彼とはたまたま教科書を借りたことがきっかけで友達になったんですよ。とにかく、見た通り、いい奴です。まだ建て替える前のお店にみんなで集まって麻雀したりとかよく遊びました」

「男子部特有の遊び」とは何なのか、女子部出身者にはまったく??ですが、とにかく、とても楽しい高校時代をお過ごしだったようです。

その後はお父様のすすめもあって、東京の大学で中国語を勉強し、卒業後は1年間北京留学へ。
ところが、留学期間も終わり頃になって天安門事件が勃発しました。

「大使館の人が来て、とにかく、すぐに帰国しなさいということになり、用意された飛行機に乗りましたが、機内放送で、『日本のどこに行くかはわかりません』と。結局、夜中の3時に羽田空港に着きました」

帰国後は横浜の中華街で中国の品物全般を扱う輸入会社で5年間働き、その後名古屋に戻って家業につかれました。

「今は中国に行くことも少なくなりましたが、5年間中華街で働いたおかげで、情報はいろいろと入ってきますね。ただ、中華街も時代とともに新華僑と呼ばれる人たちが入ってきて、今ではすっかり人が代わってしまいました。お店の名前は同じでも、経営者は代わったところが多いです」

南山中学からの職業体験
他にもいろいろ話は尽きませんでしたが、最後に名北飯店さんでは南山中学校の生徒を職業体験として受け入れていらっしゃるそうです。

「先日も来てくれて、いきなり海老の皮むきとかさせられてましたが、みんないい子ばかりで優秀でした。アルバイトとして是非また来てもらいたいぐらい(笑)」

最後まで優しい笑顔が印象的な近藤さんでした。
今度は是非、家族と一緒に食事に来たいと思います。

(取材:常盤会有志 文と写真:杓谷 写真:吉田)
取材協力: 堀田 庄三さん(S36)、酒井秀夫さん(S35)

名北飯店
〒462-0023
名古屋市北区安井1-34-23
電話 052-912-4919(クイニヨクイク)

営業日・時間
〔火~日〕
11:00~14:00
17:00~22:00(L.O.21:30)
月曜定休(月曜が祝日の場合は翌火休み)

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