2016/6 余語こどもクリニック – Nanzan Tokiwakai Web
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南山タウンに広告掲載されているお店や会社の訪問記

2016年6月23日

2016/6 余語こどもクリニック

子育て世代の皆さま、お待たせいたしました。今回のタウンぶらぶらは、南山タウン初となる小児科医院の登場です!

「余語こどもクリニック」・・名市大病院に程近い住宅街に在って、柔らかで優しい外観が人目を惹きつけます。こどもでなくとも、病気でなくとも、つい入ってみたくなる建物です。


余語こどもクリニック 名古屋市昭和区陶生町2の17の1
052(851)2300

午前の診察が終わったばかりのクリニック。外観同様に、中も優しい色調とデザインが、夢の世界のような空気感をかもしだしています。こどもの患者さんも、おとなの付き添いも、みんな、一瞬、お医者さんに来たことを忘れてしまいそう。「わっ、心地いい!!」と、はやる心を押さえつつ、院長の齋藤紀子先生にお話を伺います。


外壁と同じペパミントグリーンの受付カウンター


待合室のキッズ・スペース


齋藤紀子先生は、新生児と、乳幼児の発達がご専門の小児科医で、日本小児科医会認定の「こどもの心相談医」。ご自身も、中学生のお嬢さんと男女双子の小学生のお母さまでいらっしゃいます。もの静かに、ゆったりとお話しされる院長先生は、夢の世界の主にピッタリ。開業までの道のりについて伺いました。

 

余語こどもクリニック開業

紀子先生は、関西医科大学をご卒業後、名古屋市立大学小児科に入局。病院研修を経て、大学院学位取得後、余語病院の小児科に勤務。今から5年前に、「余語こどもクリニック」を開院されました。

既に、ご結婚で齋藤姓となられていた紀子先生が、クリニック名に「余語」と付けられたのは、「余語病院」「余語クリニック」勤務時代に、小さい患者さんたちから、「よごさん、よごさん」と呼ばれていたためだそうです。

「医療法人 余語興風会 余語病院」といえば、紀子先生のお祖父さまが1947年に開業された産婦人科病院です。(2001年「余語女性と子どものクリニック」に改組、2011年閉院)。この病院で、お産を経験した世代、産声をあげた人たちは、大変多いですが、紀子先生ご自身も、お祖父さまである余語栄三先生の手で生を受けました。

そんな「赤ちゃん誕生」が身近にある環境に生まれ育った紀子先生が、小児科医を志したのは、とても自然とも言えますが、「今、思い返しても、父、母(余語雅子さん・G07)から、医者になりなさいと言われたことは、一度もありません。むしろ、こどもの頃、お近くの小児科、日頃お世話になっていた゛女医さん”に憧れていたのが、自分の中では、小児科への きっかけだったかもしれません」。


お母さまの余語雅子さんは、「紀子は、長男と次男(S42)の真ん中で、小さい頃から、手のかからない子でした。大学の医学部で教えていた主人の仕事の関係で、紀子が中学3年生になるまで、京都で暮らしていましたので、紀子には女子部とのご縁がなかったのは、ちょっぴり残念でしたが・・」。
クリニックのロビーにて お母さまの余語雅子さん(G07)
1947年開業時の「余語病院」スケッチ画の前で

けれども、余語さんのお孫さんである、紀子先生の双子のお子さんたちは、現在、揃って南山小学校の3年生。紀子先生いわく、「私は、学校生活でキリスト教に接する機会はありませんでしたが、母から、南山学園の良さを聞いていますし、実際、こどもたちを見ていると、心の落ち着きどころ、持っていき場所があるのは、キリスト教教育の良いところだと感じています」。

ちなみに、ご長女出産は、余語病院勤務時代に、「医師の立場から母性を置き去りにして」のご実家でのご出産。双子ちゃんの時は、名市大で、「患者として、母親の気持ちを満喫」してのご出産だったとか。まさに、「医師・患者・母親として、出産を体験できたことは良かったかなと思っています」。

「北欧の森と湖をコンセプトに」・・クリニックの設計は こどもの療養環境研究家・鈴木賢一先生

「病院らしくない」クリニックを希望した紀子先生が、設計デザインを依頼したのは、名古屋市立大学大学院芸術工学研究科の鈴木賢一先生&研究室。八事日赤病院や西部医療センターなどを手がけ、こどもを取り巻く環境デザインや、こどもの療養環境の研究がご専門の鈴木先生とは、紀子先生が名市大勤務時代からのご縁。「こどもの心相談医」である紀子先生のクリニックを、鈴木教授が手がけられたことは、こどもたちの療養環境を守るために必然の協同作業だったかもしれません。


鈴木賢一研究室作成のロゴ 子宮から生まれた卵が成長する様子を意匠


診察室から 回遊できるキッズ・スペース

「余語こどもクリニック」は、余語病院時代からの女医さんや医療スタッフに支えられています。紀子先生の片腕・事務の伊藤由希代さんは、ご自身も、お母さまも、ご主人も女子部・男子部のご卒業。


紀子院長と 伊藤由希代さん(G35)


診察室 鹿さんもウサギさんも・・

クリニックには こども心をくすぐる細やかな工夫がいっぱい!

診察室の壁には、月替わりの折り紙が貼られたり、注射嫌いのこどもたちのために、注射跡に貼るパッドの一枚一枚にキャラクターが手描きされたりと、クリニックの隅々まで、スタッフの細やかな工夫がこらされています。こどもたちは、注射が痛くて泣いたとしても、注射パッドのキャラクターを集めて、次の受診を楽しみにしたり、診察室を出た瞬間、キッズ・スペースの絵本に夢中になったりと、「森と湖の世界」に遊んでいます。



スタッフ手描きの注射パッド


吸入器のカバー

「こどもの声をじっくり聴いて、身体症状のみならず、心の状態に寄り添いたい」

小児科医24年のご経験から、最近の子どもたちの変化について伺いました。

「少子化や共働き家庭の増加で、周囲に子どもがいない環境で子どもを育てるケースが増えて、育児の助言もなく孤立化しているお母さんも多い。テレビやスマホ、ゲームを与えられて、言葉の発達が遅くなり、コミュニケーションがとれないお子さんや、ストレスから、キレやすいお子さんも増えています」。

「食生活では、孤食が多く、好きな物ばかり与えられる傾向もみられます。食べるのが遅い子や、外食がちで便秘の子が非常に多くなっています。特に、この5、6年、子育て環境の著しい変化を目の当たりにして、身体の状態のみならず、心の状態にも寄り添える診察をと、日々、心がけています」。

紀子院長のお話を伺って、「こどもが子どもらしく在ることのできる」社会や家庭で在ってほしいと強く願いました。「余語こどもクリニック」の齋藤紀子先生の更なるご活躍を願わずにはいられません。
取材:塩野崎佳子

鈴木賢一研究室ブログ「余語こどもクリニック」
http://suzukenblog.blog24.fc2.com/blog-category-41.html

余語こどもクリニック

〒46660026 名古屋市昭和区陶生町2-17-1

052(851)2300

http://yogo-kodomo-clinic.jp/

齋藤紀子 Noriko Saito
名古屋市立大学小児科入局
厚生連渥美病院小児科、愛知県コロニー中央病院新生児センター勤務を経て、名古屋市立大学大学院小児科および余語病院小児科勤務
【認定資格】
小児科学会認定専門医
日本小児科医会認定 こどもの心相談医
【専門】新生児/乳幼児発達

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