『わが行く道は遥けくて 渡辺崋山の生涯』 馬場 豊(恩師) – Nanzan Tokiwakai Web
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同窓生の書籍紹介

2021年9月11日

『わが行く道は遥けくて 渡辺崋山の生涯』 馬場 豊(恩師)

著者
馬場 豊
出版社
鳥影社
価格(税込)
1,650円

南山国際校で長年国語の教鞭を取り、演劇部顧問として朗読劇の指導や戯曲創作、上演をして来られた馬場豊先生が、渡辺崋山をテーマに書き下ろした戯曲です。

*書店販売は11月25日から。お急ぎの方は下部の詳細をご覧ください。

馬場先生より

渡辺崋山(1793~1841)は、日本史教科書に名前こそ載りますが、どんな人物であったかはあまり知られていません。ペリー来航の12年前に死去、つまり、開国「前夜」の時代を生きた人物ですが、私はその「前夜」にこそ、以後の「激動の時代」につながる芽が胚胎していたと思います。

三河の小藩に生まれながらも、次々に立ちはだかる困難や課題と真摯に向き合った崋山。その画業、武士として揺れ動く思い、蘭学との出会い、「蛮社の獄」(そこには現代の日本社会に通底するものが見られます)に至る時代背景に目を向けて、それらをつなぐ物語を書こうと考えました。また、彼をとりまく諸人物(蘭方医・高野長英、画家・椿椿山、江川英龍、鳥居耀蔵ら)を登場させ、開国に向かって動いていく時代の息吹・群像に光を当ててみたいと思いました。さて、どこまで近づけたやら…。

◆「読む演劇」として楽しんで下さい
戯曲は舞台上演の前段階のものと見なされ敬遠されがちですが、「レーゼドラマ」という言葉もあって、「読書として読み楽しむ」ものでもあります。セリフをじっくり読みながら場面を頭に描き、人物の行動・心理を追いつつ、演劇としての物語を楽しむのです。
昨年からのコロナ禍で、実際の演劇鑑賞の機会は極めて限られたものになりました。
一度、「読む演劇」を味わってみませんか。
今年は、「崋山没後180周年」です
開国「前夜」の時代をひたむきに生きた渡辺崋山の生涯を知るなかで、当時の日本の姿や現代という時代のありようを考えるささやかなきっかけとなれば幸いです。

馬場豊先生プロフィール
2019年3月、南山国際中学校高等学校国語科専任教諭を定年退職。
在職中は演劇部顧問を務め、学内外において生徒・保護者・市民で発表する種々の朗読劇の構成・演出などを続けた。また、舞台劇の戯曲を創作上演。他の著書に『ひとすじの糸 玉糸の祖 小淵しちの生涯』(これから出版)、『捕虜のいた町 ~城山三郎に捧ぐ~』(中日新聞社)がある。

*馬場先生より本の入手方法についてのお知らせ
書店での販売は、当初の予定よりかなり遅れ、11月下旬になりそうなことがわかりました。早い入手をご希望の方は、以下の方法をお勧めします。
 1 出版社(鳥影社)に直接注文する。(2日ほどで本が届く。送料無料。)
   申し込み方法(以下のいずれでも購入できます)
    ①電話 03-5948-6470
    ②FAX 0120-586-771 書名・住所・氏名・電話番号を明記。
    ③ネット 鳥影社のホームページを開き、「本の注文」欄に記入し、送る。
   いずれも、本が届いたら同封の郵便振替用紙にて、郵便局で振り込む。
 2 ネットのアマゾンなどで、予約申し込みをして購入。(2021年10月現在予約受付中)
                                   以上です。