Vol.153 天野 成裕(S34)「コロナ禍 錦三丁目」 – Nanzan Tokiwakai Web
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過去に配信した「常盤会WEBメルマガ」の記事を掲載しています。

2020年9月27日

Vol.153 天野 成裕(S34)「コロナ禍 錦三丁目」

「コロナ禍 錦三丁目」

はじめまして。S34の天野成裕と申します。3年前、名古屋市中区錦三丁目に「和酒処あま野」をオープンさせていただきました。

今回、常盤会webからの「コロナ禍でもっとも影響をうけている業種のひとつ、飲食業を営む同窓生にメッセージをお願いしたい」との依頼を受け、僭越ながら一文を投稿させていただきます。

令和2年2月からのコロナウイルス感染拡大に伴い、国の「緊急事態宣言」により、 私の店は4月13日から5月24日までの間、休業いたしました。錦三(キンサン)と呼ばれる名古屋一番の繁華街の灯が消えてしまい、とても残念でした。そして、錦三の街は、 この初めての難局により廃業される店も多く、クラブ、ラウンジ、スナックのオーナー に話を伺っても、オイルショック、リーマンショックなどを経験されたオーナーですら、今回のコロナ禍に対しては皆、悲鳴をあげておりました。

飲食部門での、特に大型チェーン店など、春の歓送迎会シーズンに大人数の宴会を受ける店舗は、前年の売り上げに対して6割から7割のダウンをしたという話も伺いました。ナイト系のお店では、従業員の出勤規制がかかり、3月の半ばから5月末まで休業をされる店も数多くありました。

6月に入り、コロナ感染が少し収まりかけて、錦の街も再出発と言うタイミングで第二波かという事態になり、前にも増して感染者が増大し、錦三・栄エリアが特に感染者が多いとのことで、7月には再び、休業要請が出されました。名古屋の河村たかし市長が「錦三」を訪れ感染予防を呼びかけるチラシを配布したのもこの頃です。

今回のコロナ禍における4月、5月の休業要請の時は、まだ家族との時間ができてよかったと思ったのですが、6月13日に、「あま野」の2店舗目をオープンしたタイミングで、2回目の感染増加の波が押し寄せた時には、かなり大変でした。第1店舗目が営業できない状態になり、空家賃が発生して売り上げは少なくなり、従業員の給料も用意しなければならず経済的にも大変な状況となりました。
行政からの給付金は1回目は50万円、2回目は20万円と従業員の手当てにも満たない額です。

しかし、8月26日の愛知県の緊急事態宣言の解除を明後日に控え、営業時間も通常の17時から24時迄に戻ります。昨日も南山の卒業生が、「南山生のお店ですよね?」といって来てくれました。

常盤会では、今回のコロナ禍に対して、同窓生がひとつになり協力し合って乗り越えていこうという気運があると聞き、大変嬉しく心励まされました。1日も早くワクチンができ、この新型コロナウィルス感染が収束することを心より願っております。

天野成裕(S34)

和酒処 あま野
〒460−0003
名古屋市中区錦三丁目19番30号(第三錦ビルB1)
052−253−7879
営業時間:17時から24時
定休日:日祝・第4月曜日

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