2025年11月18日
2018年に現在のアマチュア無線同好会を復活させ、初代の部長をしていたS73の濱島です。アマチュア無線同好会について書く機会を頂きましたので、復活の経緯と現在についてお伝えしたいと思います。
アマチュア無線と聞いて、懐かしく思う方も多いと思います。約30年前には全国で流行し、様々なところで連絡段として利用されてきました。無線機からアンテナまで自力で構築し、国内のみならず世界とも交信することのできることのできることが魅力です。
南山のアマチュア無線同好会は、「JA2YDV」という世界で唯一のコールサイン(呼出符号)を使用して、クラブ活動に取り組んでいます。現在でも、局数は減ったものの、自らの力で構築したシステムによって吹かれた電波が世界各地に飛んでいき見ず知らずの人と交流できるというものは、インターネットとはまた違った達成感や楽しみがあります。また、音声で話す以外にもモールス符号を用いる電信や、映像(テレビ)、文字通信なども可能で、楽しみ方は無限にあります。
小学生のころから様々な工作をするうちに、無線機を作りたいと思うようになり、中学1年の頃に第四級アマチュア無線技士を取得し楽しんできました。
男子部では、前身であるラジオ部が1964年にS19花井さんをはじめとした3名により設立され、活動してきましたが、2000年から活動休止しており、機材も残っていない状態でした。しかし、イベントなどに参加した際に同年代の無線家が少なく、学校にアマチュア無線同好会を設立することで盛り上げることができるのではと考え、動き始めました。
2017年の男子部の文化祭である飛翔祭に向けて、旧ラジオ部のコールサイン(JA2YDV)を復活させて有志団体として展示を行い、2018年には正式にアマチュア無線同好会として復活を遂げました。アマチュア無線同好会が発足する前に有志団体として出展したことで、意外なことに家族全員で無線をしている生徒と出会うこともでき、今後の発展につなぐことができました。
復活後は、機材の整備に非常に苦労しました。初めは個人の機材を持ち寄ったり、近隣の無線家に手伝っていただいたりと多くの方々の協力により成り立ってきました。現在では復活後のアマチュア無線同好会のOBも増え、中には大学入学後も無線部に所属しているOBもいます。そのようなつながりを利用して、大学の無線部と一緒に活動することで活動の幅を広げることもできています。
最近では、旧ラジオ部OBの方々から御支援をいただき、校内にアマチュア無線用のタワーを設置することができました。ご支援いただいたラジオ部OBの皆様、ありがとうございました。現在はアンテナを設置するための工事を進めています。
2018年から始まったアマチュア無線同好会は、今年で7年になります。これからも、「JA2YDV」のコールサインを切らすことないよう、活動を続けてほしいと期待しています。
◯情報提供のお願い
当時ラジオ部に所属されていた方、当時の資料をお持ちの方、ご不要なアマチュア無線関連の機材をお持ちで寄付が可能な方を探しています。ご興味のある方は以下までご連絡ください。
S73 濱島守
js2avk@gmail.com
プロフィール
濱島守 S73
2015年に第四級アマチュア無線技士を取得後、アマチュア局「JS2AVK」を開局。
2021年に南山高等学校男子部を卒業後、県内の大学無線部で活動中。