vol.206 南山高等・中学校 第17代校長 赤尾道夫先生 「星に導かれて」 – Nanzan Tokiwakai Web
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過去に配信した「常盤会WEBメルマガ」の記事を掲載しています。

2025年12月14日

vol.206 南山高等・中学校 第17代校長 赤尾道夫先生 「星に導かれて」

 常盤会の皆様、日頃より南山高等学校中学校とその教育活動のために、多くのご援助とご協力をありがとうございます。
 今年も卒業生の子女対象の説明会開催や、文化祭への来校・物販をしていただき、またキャリア教育のためのプログラムなどでも在校生のために多大なご協力をいただいています。心より感謝申し上げます。本当に多くの方に支えられていると実感する毎日です。
 
 また、既にお知らせしていますが、2026年3月20日(金・祝)に女子部の「ホームカミングデー」を開催いたします。懐かしい同級生・教職員との再会や母校・在校生との新しいつながりの機会になるかと思いますので、ぜひお誘いあわせの上お越しください。ご予約が必要ですので、詳しくは南山中高女子部ホームページをご覧ください。

 さて、まもなくクリスマスを迎えようとしています。男子部・女子部でもそれぞれクリスマスの飾りつけが行われました。私も女子部で小百合会や宗教活動スタッフの生徒たちと一緒に、馬小屋の人形を並べ、クリスマスツリーを立て、イルミネーションを設置しました。クリスマスの装飾がされると、一気に暖かな雰囲気がただようような気がします。校内には定期考査を目前に控えた緊張感もありますが、生徒たちには少しでもほっとすることができる気持ちの余裕を持ってもらいたいと思います。
 ところでクリスマスの装飾、特にクリスマスツリーの樹頂には星がつきものです。それは星の形がデザインとして素敵だからというのではなく、聖書に描かれているイエスの誕生物語において星が重要な役割を果たしているからです。「マタイによる福音書」の2章によれば、東方で見た星を追いかけてきた博士たちは贈り物を携えて、母マリアと共にいる幼子イエスのもとを訪れました。彼らは星に導かれて、星のおかげで大きな喜びに立ち会うことができました。
 ですから、クリスマスの星は私たちを導くもののシンボルです。南山を卒業された皆様を人生においてこれまで導いてきた「星」には様々なものがあったでしょうが、南山で学んだこと、南山で得た人のつながりがその一部となっていたら幸いです。現在の生徒たちも、同じように南山での学校生活において自分の行く道を照らす「星」を見つけ、これからの移り変わる時代・不安定な世界の中でも見失うことなくしっかりと歩み続けられるようにと願っています。

 常盤会の皆様とご家族の上に、クリスマスの美しい星の光が輝きますように。
メリークリスマス。

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