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2007年5月11日

vol. 21 熊崎 智子(G24)「’河合塾’というお仕事」

 私は十数年前から、河合塾で仕事をしています。中部の地方で’お受験’を経験された方は、進学塾の一つとして、塾の名前だけでもご存知ではないでしょうか。
 私は、中学受験と高校受験に関わって理科を教えていますが、最近になって新たに携わるようになった事があります。それは、公開イベントの開催です。
 
 河合塾組織の中には、受験業務とは別に、河合文化教育研究所という研究機関があります。その中の教育方法研究会の研究員として、一昨年前から関わりました。この研究会の主旨は、色々な角度から’子どもたちの知的好奇心の在処を探る’ことです。
 
 私達の子ども時代と違って今の子ども達は、知りたい情報はすぐに得ることができる時代です。しかしながら、周りにモノや情報が溢れるほどあっても、今の子ども達には知的好奇心が無くなった、と言われる事もよくあります。情報というものは、その受け取り方によっても、心の在り方が一人一人変わってくるように思います。
 
 では子ども達にとって、知的好奇心を満たすような情報とは何か‥今の自分たちにできる事は何か‥。そんな事を考えていくうちに、講演会を開こう!と思い当たりました。実際に社会の色々な分野で活躍している人たち(その道のプロフェッショナルと呼ばれている人たち)から、ご自身の言葉で子ども達に語りかけてもらう事で、心の中の何かが刺激されるのではないか‥それが、将来へのモチベーションと学ぶ意欲にもつながらないか‥という思いがあったからです。
 
 早速、会に申し出てみたら、理解ある主宰からすぐに了解を得る事ができました。
さて、そこからが大変!普段の講師の仕事に加え、講演会の企画と講演者への交渉が始まりました。慣れないことばかりで幾多の困難もありましたが、昨年度は無事に三度の講演会を開催する事ができました。研究会員のチームワークの良さにも、救われました。
 
 天文学者による『太陽の神秘』、名古屋地方検察庁による『これで納得・裁判制度』、日本航空による『空の仕事人』。これが、昨年度行われた講演会です。
実は、人の話を聞くだけのイベントに、子ども達はどれだけの興味を示すのか心配でした。しかし、どの講演も全て締め切り定員数を大きく上回る申し込みがあり、さらに、どの子ども達も、二時間近い講演を飽きる事なく聞き続けていました。
講演者の方の話術もさることながら、専門家しか持ち得ない仕事への情熱を、子ども達なりに感じ取っていたのでしょう。普段の勉強の中での、数字や文章では示す事ができない’生きる力を見せる’ことは、一つの大きな教育なのだと実感しました。
 
 あらゆる面から、子ども達の教育をサポートしていく‥‥これが私の今の仕事です。
 
 追記:学生時代から出来の良くない私なので(笑)、皆の良い反面教師になっています。
 
 
(熊崎 智子さんのプロフィール)
河合塾 小中グリーンコース理科講師・河合文化教育研究所
     教育方法研究会研究員
 
教育方法研究会 http://www2.bbweb-arena.com/yonemath/top.html

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