vol. 73 木全 ミツ(G02)「南山常盤会によせて」  – Nanzan Tokiwakai Web
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過去に配信した「常盤会WEBメルマガ」の記事を掲載しています。

2012年8月30日

vol. 73 木全 ミツ(G02)「南山常盤会によせて」 

 私は、小さい頃から「75歳までは、社会に存在価値ある生き方をしたい」と思ってきました。そして、昨年2011年、75歳になる予定でした。しかし、その直前に、3.11東日本大震災という日本の歴史1000年来といわれる大事件に遭遇しました。

 この東日本大震災復興の問題は、東北の問題ではなく日本中全国の一人ひとりがもてる力を出し合って対処しなければならない国レベルの問題である。私も、まだ、エネルギーがある。NPO法人JKSKも決して例外であってはならないと思い、個人的には、75歳を80歳に、JKSKとしては、「JKSK東日本大震災復興支援活動の推進・展開」をHPを通して、社会にコミットしました。

 また、日本社会では何かコトが起こると「男に任せておければよい」という風潮があります。本来は、男性:女性 50:50で力を発揮して対応するのが理想的なのですが、そんなあるべき論を、いくら議論しても何も前進しない。そこで「今回の大震災からの復興は、女性が牽引力になっていこう」という思いで首都圏の志の高い女性のみなさんにお声がけをして活動を開始しました。

 因みに、志の高い女性とは「直面している状況を冷静に認識する能力」をもち、「解決策を具体的に描き」、「行動に移すことができる」人であり、また、「決断が早く」「実行力をもち」「自分たちの持つ強いネットワークを活かし」さらに「資金調達力」がある女性であり、既に、行動の一歩を踏み出している方々を意味しました。

 そして、2011年5月23日に最初の会合を持つことができました。その会合で、確認し合ったことは、
? 「東北出身、東北在住、東北に精通している方が主役であること」
? まず、被災地に身を置き、実態を知ろう。首都圏のものは東京の発想を捨て、白紙で臨むこと。
? 意見交換会やダイアローグではなく「車座」(sit in circle)の開催を。
? あくまでも、基本姿勢は、支援、協力、応援ではなく”ご一緒に”。
? そして、継続的に、それは、2~3年ではなく、即ち、復興完成まで。
という点でした。

 2011年7月、第1回車座を宮城県亘理郡亘理町で開催しました。そこで、実感したことは、「女性は強い」、泣いたり、悲しんだりする暇があれば1歩でも2歩でも前にと行動をとっている姿勢でした。被災地から16名、首都圏等から18人が参加しましたが、被災地からの参加者はお互いに誰も知らない、即ち、自治会も、婦人会も隣組も、人と人との全ての繋がりがズタズタに寸断されている状況を知ることができました。

 そして、JKSK東日本大震災復興支援プロジェクトは、「女性の活力を最大限活かした日本復興プロジェクト?JKSK結結プロジェクト」と名乗ることになり、この「結結」には
*被災地でがんばっている女性リーダー達の間の結と
*被災地の女性リーダー達と首都圏等の女性エキスパート達の間の結。(目標 100名)
 の意味が含まれています。

 そして、この車座で、語られ、意見交換をされた中から、被災地の女性リーダーが取り組んでいる、あるいは取り組もうとしている事業(プロジェクト)を首都圏等の女性エキスパート達が”ご一緒に”成就していこうという支援事業が次々に推進、展開しています。現在、既に、10以上のプロジェクトが実際に動き出していますが、当分の目標は、20くらいにはしたいと考えています。

 そのプロジェクトの一つに「東京新聞とJKSK結結Pのコラボ企画・連載」がありますが、このプロジェクトは、第3回車座(宮城県石巻市 2012,4、13?14)での熱い意見交換会での話題がきっかけでした。石巻を訪れた時、大震災発生後1年数ヶ月も経っているのに、被災直後に訪れた時の光景そのものの姿がいたる所で散見され、ぞーっとするような光景に驚愕し、車座のテーマの一つになりました。最近の東京の、関西の、九州の人々の大震災や被災地の事態に対する関心の希薄化と目の前の実態のギャップは何が原因か、唯、我々のように訪問したものが伝えていくということでいいのか、「ここには特派委員がいないからですよ」・・・被災地の女性リーダーの一言がグサッときた。日々、そこで生活している人が、進まない復興の現実を、被災地の人々の涙ぐましい努力を、課題を、そこで住む人々の人間模様を、心の動きを変遷をきちんと書き送り、それを、定期的に東京の、全国の人々に伝えていけたら・・・問題解決の方向がどんどん明確になっていきました。

 小さなコラムでもいい、常に、今の被災地を伝えてくれる紙面をいただける新聞はないものか、車座参加者の情熱は凝縮されていきました。

 他方、東京新聞では、女性の切り口から編み上げる紙面を・・、特に「3.11後を生きる」ページで、何かを・・・と考えておられるということなので、JKSK結結P第3回車座での問題意識をご説明しご相談にのっていただき意見交換をし、議論を重ね、今回のコラボ企画の実現となりました。被災地の女性リーダーの皆さんを中心に、JKSK結結P特派員として、素晴らしい、被災地の今について、読者の心を引き止めてやまない記事をどんどん送っていただきたいと思っています。

 即ち、「被災地と継続してかかわりを持ち続けるからこそ見えてくる復興の今。
現状と課題、展望を熱くお伝えするページ」となっていけたら素晴らしいと思っています。

ご参考までに、以下に資料へのリンクを記載いたします。ご参考にして下さいませ。
? 東京新聞xJKSK結結Pコラボ企画
 http://www.kavahome.jp/tokiwa_web/TOKYO-JKSK.doc
? JKSK結結Pが、今日まで取り組んできた活動の一覧
 http://www.kavahome.jp/tokiwa_web/JKSK-P.doc

              認定NPO法人女子教育奨励会(JKSK)
              (JKSK=女性の活力を社会の活力に)
              (Empowering Women Empowering Society)
                 理事長 木全 ミツ
                 2012年7月25日

木全ミツ(略歴)

1936年7月    福岡県久留米市生
1954年3月    南山高校女子部卒
1960年3月    東京大学医学部(公衆衛生)卒
1960年4月    労働省職業訓練局
          労働大臣官房国際労働課国際渉外官・課長補佐
          職業能力開発局海外協力課長
1986年1月?1989年1月(外務省出向) 
           国連日本政府代表部公使(New York)
1989年1月    労働大臣官房審議官
1990年1月    ジャスコ株式会社顧問
1990年6月    (株)イオンフォレスト(The Body Shop, Japan)
           代表取締役社長(創業社長)
2002年3月    認定NPO法人女子教育奨励会(JKSK=女性の活力を社会の活力に)
           理事長

          公益社団法人日本フィランソロピー協会理事
          財団法人日本音楽財団評議員
          財団法人警察協会理事
          財団法人ユースワーカー能力開発協会理事
          NPO法人企業社会責任(CSR)フォーラム理事
          NPO法人「世界平和大使人形の館をつくる会」副理事長

1997年   1997 Business States Woman of the Year by Harvard
      Business School Club of Japan
2006年     Distinguished Achievement Award by Tokyo American Club

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